ネットブックと比較すれば1ランク上の商品となるだけに、マシンの基本仕様も全般的に高い。11.6型ワイドサイズの液晶ディスプレイは、表示解像度が1,366×768ドットで、一般的なホームノートと作業領域は同等。サウンド面では、SRS Premium Sound対応ステレオスピーカーを装備。それぞれ1.5Wの出力で小口径ながらも、低音域も感じさせる力強い音声を再現できる。
さらに、HDMI出力端子も備え、大画面テレビなどへもケーブル1本で手軽に接続が可能だ。インタフェースは、映像出力はD-Subも用意されているので、プロジェクターなどへの接続も問題なくできるだろう。USB 2.0ポートも3基装備。また、通信機能はIEEE802.11b/g/nに対応しているほか、Bluetooth 3.0+HSも搭載している。
本体の左側面にはUSB2.0、HDMI、LANのほか、メモリーカードスロットを装備。右側面には、USB2.0×2(うち1基はPowerShare USB対応)とマイク入力、ヘッドホン出力、電源端子を備えている |
また、極めて優秀なのがバッテリ駆動時間。標準のバッテリは6セルで、カタログ上の駆動時間は最大約9時間となっている。試用機をバッテリ駆動時間計測ツール「BBench」で計測をしてみたところ、電源プランを「高パフォーマンス」にして動画をループ再生するテストで4時間48分を記録した。カタログ値には及ばないものの、高負荷の状態としては十分な駆動時間だ。重量・サイズを考えても持ち歩いて使いたい製品だけに、バッテリ駆動時間が長いのはうれしい。外出時にも安心して作業ができるはずだ。
標準添付のバッテリーは6セルのユニット。カタログスペックで約15時間駆動のより大容量な9セルバッテリーもBTOで選択できる。ACアダプターは薄型タイプを採用しており、持ち歩く場合もそれほど邪魔にならない |
唯一、気がかりなのはメモリ容量。標準搭載は2GBなのだが、OSにはWindows 7 Home Premiumの64ビット版を採用しているだけに、4GBを標準としてほしかったところだ。ただし、本製品は購入時に仕様をカスタマイズできるBTOに対応しており、メモリ容量もグレードアップ可能なので、この点が気になってきそうならばあらかじめ増量しておくとよいだろう。
また、本製品ではカラーバリエーションを「ピアノブラック」「ピーコック・ブルー」「ファイヤレッド」「ロータス・ピンク」と4色用意。天板だけではなく、パームレストなど全体のデザインが変更される。ユーザーの好みに合わせて、仕様やデザインを選択できるのも本製品の魅力だ。