「XPS 8300」の大きな魅力といえるのが、使いやすいPCケースだ。後方に傾斜のついた流線型のデザインで、フロントには光沢のブラックを採用。非常に美しい仕上がりで満足度が高い。さらに、ヘッドホン出力、マイク入力、USB 2.0といった端子類と電源スイッチが上面部に集中しているため、机の下に置いたときに各種コネクタへアクセスしやすくて便利だ。さらに左側のUSB 2.0ポートは電源がオフ/スタンバイの状態でも電力が供給される仕様になっており、iPhoneなどUSB経由で充電するデバイスを接続するのに役立てられる。ケース上面にはくぼみがあり、充電中のデバイスを安定して置いておけるのもうれしいポイント。フロント上部には、19メディア対応のカードスロットも備えている。
ケース上部にコネクタ類を配置し、携帯デバイスなどを置けるくぼみを用意。机の下に設置する場合に便利だ |
一番左のUSB 2.0コネクタは、電源がオフの状態でもiPhoneなどUSBからの電力を受ける機器に充電を行える |
フロント上部には19メディア対応のカードスロットを搭載 |
フロント中央のカバーを開くと2つのUSB 2.0ポートが現れる |
また、ハイエンドな構成ながら、ケースの規格はマイクロATXとコンパクト。高さが408mm、奥行きが455mmと設置しやすい。その一方で、ロングサイズのグラフィックボードも装着でき、HDDベイも2基あるなど、高い拡張性も確保されている。そして、静音性が高いことも大きな注目点。オリジナルのCPUクーラーを採用しており、それほど負荷のかからない状態ならほとんどファンの音が気にならないレベルだった。グラフィックスのRadeon HD 5770がアイドル時ならばかなり静かなグラフィックボードである点も大きいだろう。BTOでRadeon HD 5870を選択した場合、静音性が今回の試用機とは違ってくる可能性が高いので、その点には注意してほしい。