デルの「XPS」シリーズは、ハイエンドPCブランドとしてヘビーユーザーに人気を集めているが、ゲーマー向けのハイエンドPCブランド「Alienware」の日本上陸により、以前に比べるとその存在感が少々薄くなっていた。しかし、Sandy Bridgeを採用する最新モデル「XPS 8300」は、コンパクトなボディながら高い拡張性と性能を確保しているうえに静音性も高く、高音質とクオリティの高さに改めて気づかされた。
「XPS 8300」は、CPUとしてCore i5-2400またはCore i7-2600を選択でき、チップセットにH67 Expressを採用。いわゆる「Sandy Bridge」(開発コードネーム)で構成されたデスクトップPCだ。試用したマシンは、CPUがCore i7-2600(3.40GHz)、メモリは8GB、HDDは1.5TB、光学ドライブは記録型ブルーレイドライブ、グラフィックにRadeon HD 5770を搭載する、ハイエンドな「プレミアムパッケージ」の構成。このパッケージの場合、21.5型の液晶ディスプレイ「ST2220L」が付属しての価格が129,980円(2011年4月7日時点)と、抜群のコストパフォーマンスだ。
もちろん同社お得意のBTOにも対応しており、メモリは最大16GBまでの増設に対応。HDDは2TBへの増量や2台目の追加、RAID0構成の選択もできる。グラフィックにはRadeon HD 5870も用意されており、さらなるスペックアップが可能だ。このほか、サウンドカードやスピーカー、USB 3.0ボードの追加も行える。SSDが用意されていないのが唯一残念なところだ。