それは基礎技術、魅力的な製品、そしてマーケティングだという。基礎技術に関しては、アプリケーションプロセッサやSUPER AMOLEDなどの基幹技術を自社で開発している。それを使ったAndroidスマートフォンのGALAXYシリーズだけでなく、badaプラットフォームの「Samsung Wave」、Windows Mobile/Phoneの「OMNIA」、Limoの「Samsung H1/M1」、フィーチャーフォンといった全方位と言うべき幅広い製品ラインナップを展開。
世界で3,000万台を売り上げた「Samsung Star」のようなフィーチャーフォン、日本でカラーバリエーションのニーズを学んで開発されたという「Samsung Corby」など、フィーチャーフォンもカバーしながら、スマートフォンも注力するサムスンだが、オウ氏はアップルやRIMなどのようにスマートフォンのみの会社と、フィーチャーフォンもカバーする会社が「今年、来年にはどうなるのか」点を注目しているという。
オウ氏は、スマートフォンの良さを理解してもらうためには、ハードウェアではなくどういった便利さがあるかを分かってもらう必要があるとオウ氏。法人向けにはVPNや遠隔ロックの機能をGALAXY S IIに搭載。一般ユーザーには音楽やビデオ、電子書籍、ゲーム、ソーシャル機能を使いやすくする5つのHub機能を搭載。Samsung Appsというアプリの配信プラットフォームも構築し、ユーザーが気軽に機能を利用できる「窓口を作っている」とオウ氏は話す。
こうしたサムスンの基幹技術を使った端末、機能をより使いやすくする配慮などで実現する「新しい体験をしてもらいたい」(オウ氏)という気持ちで、サムスンは日本市場に取り組んでいく考えだ。