なお、現時点でサムスンは公式にこれらの端末の日本投入を明らかにしていない。GALAXY S IIやGALAXY Tabの投入は期待できるが、いつ、どのキャリアからなど、具体的なことは発表されていない。なお、国内でも販売されているGALAXY Sは、現在Android 2.2を搭載するが、最新のGingerbreadへのアップデートに関しては「サムスンとしては4月には準備できる」(オウ氏)そうだ。
海外と国内、市場の動向
サムスンでは、世界中で携帯電話端末を2億8,020万台(2010年)を売り上げ、世界シェアはノキアに次ぐ2位に位置している。2005年には1億台強だったので、5年で台数ベースでは3倍近くに成長、シェアも着実に拡大している。スマートフォンだけに限ると、ノキアが1位なのは変わらないが、2位にはアップル、3位にはRIM(BlackBerry)が第3位に付けているそうだ(2010年第4四半期)。
サムスンの販売台数の推移。2010年は、第1四半期に6,000万台、第2四半期に7,000万台、第3四半期に8,000万台、第4四半期に9,000万台の規模を目指していたそうだが、わずかに3億台に届かなかった |
ブランド価値の向上にも努めており、SNSを活用するなどのマーケティング活動やオリンピック、世界陸上などのスポーツイベントへのスポンサーシップ、ユーザー参加型のマーケティングとして「Samsung Mob!lers」といった活動も行っている。昨年のブランド価値は19.5億ドルとなり、世界で19位。こうしたブランド価値や世界シェア2位を確保したのには3つの理由がある、とオウ氏は分析する。