サムスンのオウ・チャンミン部長

サムスンテレコムジャパンは7日、Samsung Mobileが海外で発表した携帯電話の新機種を国内で初めて披露し、説明会を開催した。説明会には、新型スマートフォン「GALAXY S II」やAndroid 3.0を搭載したタブレット「GALAXY Tab」などが用意された。同社の端末営業部長オウ・チャンミン氏は、同社が提供する端末で「日本のユーザーに新しい体験をしてもらいたい」と意気込んでいる。

1.2GHzのデュアルコアプロセッサ搭載GALAXY S IIとGALAXY Tab

GALAXY S IIは、今年2月にスペインで開催された「Mobile World Congress 2011」で発表されたAndroid 2.3(Gingerbread)搭載スマートフォン。海外では昨年6月、国内では10月28日から発売し、今年1月の時点で世界中で1,000万台以上を販売した「GALAXY S」に続くモデル。オウ氏は「後継機種ではなく、進化したプレミアム端末」と話し、従来のGALAXY Sとは併売されるという。

GALAXY S II

本体背面。下部にややふくらみを持たせている

厚さは8.49mm、重さは約116gと薄型軽量で、1.2GHzの同社独自のデュアルコアアプリケーションプロセッサを搭載する。発表当初は1GHzのデュアルコアプロセッサとされていたが、ハードウェアはそのままに1.2GHzまで高速化したものを採用するそうだ。

本体左右。薄型で軽い

本体上部にはイヤホン端子、下部にはUSB端子を備えている

高速なデュアルコアプロセッサにより、特に動画ファイルの再生、Webサイト上のFlash動画の再生、ゲームなど、より重い作業を行う際に快適に動作するという。有効画素数約800万画素カメラでのフルHDの録画、再生もサポートする。

明るく鮮やかなSUPER AMOLEDディスプレイ

SUPER AMOLEDは高い色再現と高コントラストを実現

ディスプレイは従来のSUPER AMOLEDに対して、より高い色再現性・高コントラストを実現したSUPER AMOLED Plusを採用。オウ氏は「4倍キレイになった」と話しているが、具体的な4倍の数値は明らかにされていない。ただ、通常のIPS方式のTFT液晶でNTSC比52%だった色再現性が110%に、コントラスト比1,263:1だったものが15万954:1に向上しており、より鮮やかに明るくなり、高コントラストによって「非常にキレイな黒」(オウ氏)が再現できるそうだ。

バッテリ容量は、GALAXY Sの1,500mAhに対して1,650mAhと大容量化。長寿命をさらに進めることで、スマートフォンユーザーの不満の1つであるバッテリの持ちを改善させたという。オウ社長はバッテリの大容量化をして4.27インチの大画面を搭載しながら、グローバルモデルで8.49mm、116gの軽量を実現したことをアピールする。

通信方式としてはHSPA+に対応し、下り最大21Mbpsの通信速度をサポート。アップロードはHSUPAで最大5.8Mbpsに対応する。