オービス情報や過去の統計データによる渋滞情報も収録
さらに新機能として自動速度違反取締装置「オービス」が設置されている場所が収録され、走行時に音声でドライバーに注意する機能が搭載された。収録されているデータは2010年6月と決して最新とはいえないが、運転している間には運転手の意志とは関係なく速度は加減してしまうもの。オービスを警告してくれることで、行楽気分を台無しにしかねない速度違反で検挙されることを避け、疲れた行楽帰りのドライブでも気を引き締めることができるだろう。
また、これは従来からの機能だが全国主要道路の過去の渋滞統計情報を本体内部に持ち、ルート探索などに役立てることができるのも便利だ。U37には外部との通信手段がないが、年末年始や大型連休などの帰省ラッシュ時に混雑する道路を回避してナビが行える。
クルマでの行楽から、サイクリングや登山までをカバーしたナビ
クルマに乗る機会が週末くらいしかない一般的なユーザーだったり、ふだんは自宅近辺を走るだけでも、 連休などにどこかに行きたいときにはナビを使いたいというユーザーは少なくないだろう。そういったユーザーにポータブルナビは普及してきたに違いない。しかし、せっかくのナビがクルマでしか使えないのではもったいない。これまでもバッテリーで動作するポータブルナビは、クルマ以外のシーンで持ち歩いて使うということがアピールされてきたが、実際に使いたいと思えるシーンは少なかったと思う。
U37では、サイクリングに特化した機能を追加したり、アウトドア向けに等高線付きの地図を収録を追加することで、クルマ以外での使い方が急激に現実的なものになった。自転車や登山といったシーンで「使えなくはない」から、「利用してみたい」アイテムに変化したように思う。また、そうした機能だけでなく、外出先での電源問題をUSB充電という形でクリアしているのも現実的(ただしUSBで充電中は本体は使用できない)で、安心して屋外で利用できる。こうしたナビの登場で、また新しいナビの楽しみ方が生まれそうだ。