晴天下でも見やすい半透過型液晶を採用
NV-U37は、液晶モニターのサイズこそU35と同じ3.5型だが、従来の液晶より太陽光で見やすくなる半透過型液晶に変更されている。半透過型液晶では、外光を取り入れて液晶内部で反射させるため、晴天直下など外光が明るくても液晶が見やすくなるのが特徴だ。実際に晴天下で見ると、視野角の狭い液晶を斜めから見たような色にはなるが、明るい中でもしっかりと見え、自転車やアウトドアで使いやすそうだ。
また、U37ではUSB充電にも対応したのも新機能だ。最近ではスマートフォンや携帯機器などUSBで充電できるバッテリー機器が多く市販されている。そういったものを持っておけば、屋外での使用時にバッテリーがなくなっても充電することでまたナビが使用できる。ただしUSBでの充電中はナビが使えないので、充電が終わるまで待つ必要がある。バッテリー駆動時間は、バックライトや液晶を消した「スーパースタミナ」モードは約11時間とU35と同じだが、画面オンのまま自転車モードや徒歩モードで使える「スタミナ」モードで約9時間と、U35(約6時間)に比べて1.5倍長持ちするようになった。
屋外での自転車用クレードルに装着した状態。写真ではわかりにくいが半透過型液晶画面は見やすい |
本体左側面の防水カバー内には、充電用USB端子とメモリースティックDuoスロット、電源用コネクタが見える。USBで充電中は本体は使用できない |
クレードルはU35と共通で、クルマ用の「NVA-CU10J」が同梱されるほか、自転車用の「NVA-BU2」もオプションで用意されている。クルマ用のNVA-CU10Jの吸盤は、柔らかい吸盤面で粘着性のあるゴム素材になっており、表面に微細な凹凸があるダッシュボードでもしっかりと吸着する。クレードルには電源入力端子とU37への給電端子も用意されているので、シガー電源コードを接続しておけば、NV37をクレードルへ装着するだけでワンタッチで給電も行われるようになる。クルマのエンジンを切ってシガーソケットの電源が切れると、バッテリ駆動に切り替わらずに自動的にU37の電源も切れるようになっている。細かな点だがこうした細かい配慮がきちんとされていて、使っていて不便に思うことはほとんどなかった。
車載用クレードル「NVA-CU10J」。ダッシュボードの表面には微細な凹凸があるがしっかりついている。上にあるのがリリースボタン、左に伸びているのが電源ケーブル。隣に見えるメッキされた丸いものはウォークマン用クレードル |
NV-U37をクレードルに装着した状態。装着はクレードルに本体を押しつけるとカチっとはまる。外す時は上部のリリースボタンを押す |
自転車用のNVA-BU2もU35と共通のもの。ハンドル部分にクレードルをクランプで固定するタイプ。ハンドルの径は22~32mmに対応している。nav-uの装着はプラスチックのたわむ力を利用して取り付けるもので、装着時にはコの字型のプラスチック部分にはめ込むようにして装着、取り外しはコの字部分を押し広げることでnav-uが外れる。そうした構造のためか、自転車での使用時にはハンドストラップを装着し、万が一の落下防止にストラップをハンドルバーに巻き付けておく。構造的にはオートバイのバーハンドル部分にも装着できそうだが、自転車のみの対応となっているのが残念なところ。U37自体は、せっかくの防滴ボディなのだから、オートバイにも対応してほしいところだ。
なお、クレードルはNVA-CU10Jもオプションとして別売されているので、クレードルだけを買っておき、複数のクルマや自転車で付け替えて使用するといった利用も可能だ。