いくつか撮影したところでプロジェクターを試してみた。液晶モニターの背の部分に埋め込まれた小型のプロジェクターだが、なかなかどうして、かなり明るくシャープに映してくれる。昼間の室内でブラインドを閉じた状態で白い壁に投影したが、フォーカスレバーを使ってピントを合わせれば、ちゃんと文字まで確認できる。色も鮮やかだ。夜、さらに暗い状態で使えばもっときれいに見えるはずだ。
投影サイズは壁から1mほど離れた状態で、横が50cm程度、縦が28cm程度になる。2m離れればその2倍だ。ズームはしない。仕様では投影距離は3mまでとなっているが、そこまで離れるとちょっと像がゆるく感じる。2m程度で使うのがよさそうだ。それでも映写幅は1mもあるから、大勢で見る場合でも見づらいことはないだろう。
液晶モニターの内側にある「プロジェクターボタン」を押すと投影が始まるが、排他利用のためモニターは消灯する。操作はボタンを使う。ズームレバーで選択、フォトボタンで決定だ。それでもいいが、やはり付属のリモコンを使うのがいい。早送りやポーズもワンタッチでできる。このリモコンは撮影時にも使えるから、なにかと役に立ってくれるはずだ。
また、PJ40VはGPS機能を搭載している。これはなかなか楽しい。撮影場所がモニターに表示されるマップで確認できるだけでなく、出先で現在位置を確認するといった使い方もできる。付属ソフトを使用し、パソコン上の地図に撮影場所をマッピングすることもできる。あちこち出かけて撮影することの多い人には楽しい機能だろう。
初めてビデオカメラとして数日間使ってみたが、PJ40Vはとても楽しいビデオカメラだった。初心者でも使いやすく、プロジェクターなども十分実用になることが確認できた。子供の記録や旅行のお供など、幅広く使えるはずだ。