ソニーの「HDR-PJ40V」はハンディカムシリーズの中堅モデルだが、ユニークなのはプロジェクター機能を搭載していること。ここではビデオカメラの未経験者がレポートを担当することにした。PJ40Vの価格はオープンだが、直販サイト「ソニーストア」での販売価格は99,800円となっている。

「HDR-PJ40V」は初心者でもちょっと惹かれるビデオだ。トップモデル「HDR-CX700V」ほど画素数や液晶モニターのスペックは高くないが、メモリーは64GBも搭載しているし、12倍の光学ズームもいい。なによりプロジェクターが楽しそうだ。

ちなみに64GBの内蔵メモリーには、最高画質のPSモードで5時間以上、LPモードなら26時間以上が録画できる。SDメモリーカードなども使用できるが、通常の撮影なら内蔵メモリーだけで十分だろう。

手にしてみると、収まりのいい感じだ。もっと軽いかと思ったが、手応えはけっこうしっかりしている。グリップベルトに手を通すと、自然に構えることができる。接眼式のファインダーは装備していない。

感心したのはボタンが非常に少ないことだった。目立つのは録画(Start/Stop)ボタン、ズームレバー、静止画用のPhotoボタン、モードボタン、それとプロジェクター用のフォーカスレバーぐらい。いまどきのビデオはこうなっているらしいが、細かな操作のほとんどはタッチパネルで行なうようになっている。撮影を初めてわかったのだが、ボタンにまったく触れずに録画や再生することもできる。

その液晶モニターはとても見やすい。細部までシャープだし、屋外でもちゃんと見える。直射日光が当たるようなシーンでは、モニターの明るさを上げれば、いくぶん見やすくなる。メニューや表示の文字は小さめのゴシックフォント。

端正なスタイル。ホールド感もちょうどいい

左側面。グリップベルトは本体に固定されている

背面。バッテリーが外にあるのは、大容量のもの(オプション)でも使えるようにするため

前面。レンズの向かって左にあるのはフラッシュ/ビデオライトの発光部

上面。液晶モニターを開くと、電源がオンになる

液晶モニターを開けたところ。こちらにもボタンは少ない

プロジェクターは液晶モニターの背面に設けられている

Start/Stopボタンはグリップベルトに手を通すと、ちょうど親指の位置にある

上面にはズームレバー、フォトボタン、モードボタンを装備

背面上部には動画と静止画のランプがあり、どちらのモードかひと目でわかる

液晶モニターは回転し、前方を向かせることもできる

PJ40Vのカラーバリエーションは、シルバーとブラウンの2色