「DirectCU II」搭載のGTX 560 Tiカード

ASUSの「ENGTX560 Ti DCII/2DI/1GD5」は、オリジナルVGAクーラーを採用したGeForce GTX 560 Tiグラフィックスカード。VGAクーラーはヒートパイプ直付けタイプの「DirectCU II」で、従来のDirectCUからはヒートパイプが3本に、ファンが2個に強化、リファレンスに比べて冷却性能は20%向上しているという。価格は29,000円前後。

DirectCU IIクーラーを搭載したASUSの「ENGTX560 Ti DCII/2DI/1GD5」

従来のDirectCUはシングルファンだったが、「II」になってデュアルファン化

このモデルもオーバークロック版だが、コアクロックは830MHz(定格は822MHz)と向上分は小さめ。しかし、同社からはコアクロックを900MHzに高速化した「ENGTX560 Ti DCII TOP/2DI/1GD5」も発表されており、こちらは2月下旬より発売を開始する予定だ。予想価格は31,000円前後。

あの「Level 10」が「GT」として復活

Thermaltakeからは、注目の大型ケース「Level 10 GT」が登場。2009年末に発売された同社の「Level 10」は、BMWがデザインした斬新なスタイルのPCケースであったが、価格が9万円前後と非常に高価だった。新型のLevel 10 GTは、初代Level 10のテイストを活かしつつコストダウンを図ったモデルで、価格は33,000円前後にまで抑えられている。

Thermaltakeの「Level 10 GT」。Level 10の雰囲気を継承しつつ低価格化

初代のLevel 10はこちら。PCケースとしては前代未聞の斬新なデザインだった

Level 10ではマザーボード・電源・光学ドライブなどが別々のボックスに格納されていたが、Level 10 GTではこれを一体化。デザインとしてはゴツゴツしているが、スタイルとしては通常のPCケースにかなり近くなった。ただ、ドアのように開閉できるサイドパネルや、ダイレクトにアクセスできるHDDベイなどの機能はLevel 10のイメージそのものだ。

ケース内部。ケーブル類は裏側を通してスッキリとしたレイアウトが可能

HDDベイは個別にアクセス可能。ケースを開けずに簡単に交換できる

安くはなったが、冷却性能はむしろ強化されている。フロント、トップ、サイドの3カ所に20cmの大口径ファンを搭載。サイドパネルのファンは内側に5段のウィングが取り付けられており、風向きを自由に調整することができる。またトップのスイッチにより、ファンの回転数やLEDカラーを変えることも可能だ。

サイドファンは風向きを調整可能。CPUとVGAの冷却のどちらを重視するか選べる

トップのスイッチにより回転数とカラーを変更可能。USB 3.0ポートも2つある