1人暮らしや個室でのパーソナルテレビ的な利用にも、リビングに設置してのファミリー利用にも十分対応できるマシンという印象だ。特にBTOオプションであるマルチタッチディスプレイは、リビング設置を考えるならばぜひ採用してほしい。これがあれば、キーボードとマウスを普段は本体背面などに隠しておいて、リモコンとタッチだけで使うこともできる。

本体デザインの自己主張が少ないおかげで、どういう部屋にもすっきりなじんでくれそうなのもいい。23インチというディスプレイサイズは確かに大きいのだが、デスクに乗らないというほどの大きさではなく、設置場所にもそれほど困らないだろう。

なお、原稿執筆の時点で、最小限の構成となるベーシックパッケージは2種類ある。ひとつは、2010年冬モデルから継続販売のベーシックパッケージで、CPUはCore i3-370Mを搭載。販売価格119,800円のところを特別キャンペーンの40,000円割引が適用され、79,800円で購入できる。冬モデルゆえに完売が迫っているようだが、お買い得なパッケージだ。そして新CPU搭載のベーシックパッケージは、Intel Core i3-380Mを搭載価格は冬モデルベーシックパッケージの割引適用後と同じ79,800円だが、HDDが冬モデルの1TBから500GBとなるなど、やや控えめな仕様だ。

他の3つのパッケージは、Core i3-370Mブルーレイディスクドライブ搭載のエンタテインメントパッケージ、Core i5-480M搭載のプレミアムパッケージ、そしてプレミアムパッケージにOffice 2010を付属させたパッケージ。それぞれ、販売価格は94,980円、109,980円、139,980円となる。ただし記事執筆の時点では、それぞれに5,000円、15,000円、30,000円の特別割引が適用されていた。プレミアムパッケージ+Office 2010のいわば「全部入り」パッケージで109,980円というのは魅力的な価格設定だ。

なお、デルPCといえば細かくBTOメニューでカスタマイズできるのが特徴だが、「Inspiron One 2310」の場合はベースモデルごとにCPU・メモリ・HDD容量・光学ドライブ・グラフィックスが固定されているため、ユーザーが自由に選択できるのはソフトの有無や周辺機器、サポートの内容、ディスプレイをマルチタッチにするかどうかといった点に絞られる。この点にはご注意いただきたい。

製品名 Inspiron One 2310
CPU インテル Core i5-480M(2.66GHz)
チップセット Mobile Intel HM57 Express チップセット
メモリ 4GB
HDD 1TB
光学ドライブ ブルーレイディスクドライブ
グラフィックス ATI Radeon HD 5470
ディスプレイ 23インチワイド(1,920×1,080ドット、マルチタッチ対応)
ネットワーク 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T対応有線LAN、IEEE 802.11a/g/n対応無線LAN
インタフェース USB 2.0×6、D-Sub×1、HDMI入力×1、マイク入力×1、ヘッドホン出力×1、ライン出力×1、S/PDIF出力×1、コンポーネント出力×1、7 in 1メディアカードスロット×1
その他 地上デジタルテレビチューナー、200万画素Webカメラ
サイズ W570×D90×H420mm、約8.95kg(タッチパネル非搭載時は約8.15kg)
OS Windows 7 Home Premium 64bit版
付属品 マウス、キーボード、リモコン、電源コード、マニュアル
価格 120,480円(上記構成の場合)