本体を正面から見ると、ディスプレイを取り囲むベゼル部分がマットな質感であるため、落ち着いた印象を受ける。この部分の加工はよくある梨地ではなく、さらさらとした素材にヘアライン模様が刻んだもの。プリントではなく立体加工なので、黒く染めた木目のようにも見える。ディスプレイこそグレアタイプだが、本体側面部分などもすべてマットな質感で、全体が落ち着いた雰囲気になっている。渋めで上品なデザインが好みのユーザーにはぴったりだろう。
背面のスタンドには透明な素材が採用されている。普通に使っている分には見えない部分なのだが、実は正面から見た時にこの透明なスタンドは具合がよい。フロント両サイドの2本足の間で背面スタンドの存在がほとんど気にならないのだ。
試用機の仕様ではグラフィックスとしてATI Mobility Radeon HD5470が搭載されており、フルHD対応の23インチ大型ディスプレイで十分BDの映像鑑賞を楽しむことができた。グレア液晶でも強い反射やギラつきはなく、非常に見やすい。サウンドもTHX TruStudioサウンドで、臨場感のある音質であることを特徴としている。とのパッケージをベースモデルとして選択した場合も地上デジタルテレビチューナーが標準搭載となるので、パーソナルテレビとしても活躍してくれるはずだ。
付属のワイヤレスキーボードはかなり大型な印象だが、本体の2本足の間にちょうどよく収まる大きさになっている。扱いづらくない程度に左右の余分なスペースをなくしているため、見た目としてはむしろすっきり。キー配列にも十分な余裕がある。ただ、スペースキーが小さく、やや左に寄っているため、多少の慣れは必要そうだ。上部には各種ショートカットボタンに加えて、指先で回転させて音量をコントロールできるダイヤルも備えている。
マウスは2ボタン+スクロールホイールの3ボタンマウスだ。オーディオ視聴や映像鑑賞など、ディスプレイから離れて使いたい機能はリモコンで操作できる。リモコン本体はコンパクトで、PCまわりに置いてあっても邪魔にならない。
インタフェースは本体左右と背面に振り分けられているが、USBポートが背面に4つ配置されており、プリンタやマウスのレシーバーのように普段取り外さないものは背面に接続しておける。日常的には本体左右のインターフェースだけで事足りるだろう。