坂井宏朱(さかい ひろみ):1984年2月25日生まれ。26歳。石川県出身。身長157.5cm。法政大学卒業後、JTB法人東京に入社。オートレース選手養成所への入所にあわせ同社退社。趣味は旅行、特技にツアーコンダクター。好きな食べ物は肉、いも、米 |
リアルな声で知る養成所生活
──入所してから一番驚いたことは?
養成所を訪れてくれる現役選手の多さに驚きました。デビューしてレースになったらライバルになるはずなのに、整備の仕方なども熱心に教えてくれる。そういうところが意外でした。
──入所して一番つらかったことはありますか? 泣いたことは?
訓練でミスを重ねてしまったことが何度かあって、教官から呼び出されて「どうしたんだ?」と声を掛けてもらったときに、思わず泣いてしまいました。いろいろたまっていたもの、抑えていたものがあって……。
──養成所はつらいですか?
つらいことはたくさんあるんですけど、こんなに充実した日々を過ごせるのは、そうそうないだろうなと感じることもあります。今まで大学受験や就職試験なども経験しましたが、がむしゃらに9カ月間やり続けることがなかったので。
──教官から言われたつらい一言は何ですか?
特にはありませんが、「馬鹿だな」と言われます。同時に2つのことができないので。
ライディングフォームもコースどりもスピードもどれも大事だと思っているんですけど、ひとつのことに集中すると、ほかができなくなってしまうんです。自分でもキャパが足りないなと。
──養成所で一番の楽しみは?
食事のとき、それから寝るとき。あとは現役選手の指導を受けているとき。テレビやレース場で見ていた憧れの選手が乗り方を教えてくれたりしていて。
──夜寝る前に何を考えている?
その日の訓練の反省をしながら、翌日の走行のことを考えています。
──今、一番ほしいものは?
時間です。もっと練習をしたい。ほかの候補生に遅れ気味なので、もっともっと練習したいです。それから、少し休みたいということもを含めて、時間がほしいですね。
──養成所に何かを作るとしたら、それは何ですか?
私はジャンクフードが大好きなので、マクドナルドや焼肉屋、それからファミレスです。養成所の食事はすごくおいしくて、不満はないんですけど。
女子目線でオートを、人生を、好みの男性を語る
──佐藤候補生との女子トークについて
メインはその日の走行のこと。それから、オシャレのことを教えてもらっています。佐藤候補生がおしゃれなので。あとは、卒業したら旅行したいね、とかですね。
──男子候補生で誰が一番好み? なんていう話もする?
初めの頃はしていましたけど、今では男子候補生も私たちを女と見ていないと思います。
──好みのタイプの男性は?
ギャップのある人。普段はおちゃらけていたりするけど、仕事でも何でも、あるとき急に真剣になる人。
──嫌いなタイプの男性は?
人の悪口を言う人。
──話は変わりますが、坂井さんは養成所に入るまで旅行会社で勤務していましたよね?
実はここに入るまで、旅行会社で企画営業をやっていて、オートレース観戦ツアーが組めないかと、レース場を営業していたこともあったんですよ。
──男子候補生よりも教官に甘く指導してもらっていると感じることは?
走行訓練、生活面も基本的に男性と同じ扱いだと思います。ただし、体調面では気を遣ってもらっています。