佐藤摩弥(さとう まや):1992年5月16日生まれ。18歳。埼玉県出身。オートレース選手養成所への入所にあわせ、県立高校を中退。身長は150.5cm。趣味はファッション、好きな音楽はHIPHOP、R&Bなど。好きな食べ物はじゃがいも

リアルな声で知る養成所生活

──入所してから一番驚いたことは?

食事の時間が10分以内と限られていたことです。実際はもっと短くて、5、6分で食べ終えなければならなかった。今では制限時間内に食べられるようになりました。

──入所して一番つらかったことはありますか? 泣いたことは?

日々つらいです。泣いたこともあります。訓練でうまくいかなかったときとか、年末年始休暇を終えて宿舎に戻ってきたときにホームシックになったときなんかに。トイレなど誰にも見られないところで泣いています……。

──教官から言われたつらい一言は何ですか?

教官は怖いのが当たり前、怒られて当たり前なので……。教官は自分のことを思って言ってくれていると思っています。

──入所してから一番うれしかったことは?

悩みながらも友人からの一言が励みになったと話す。ちなみに31期生はフジテレビの「リアルスコープ」という番組に2回に渡って特集された

高校の友人からの一言。「摩弥が頑張っている姿をテレビで見て、私も頑張らねばいけないと思った」と告げられて。

──養成所で一番の楽しみは?

食事です。特に、イモ、肉が出たときは嬉しい。それから、養成所を訪れた現役選手からお菓子の差し入れをいただいたとき。差し入れしてもらったときだけお菓子が食べられるんです。

──夜寝る前に何を考えている?

疲れきってしまって、点呼が終わったらすぐに寝ています。ゆっくりする時間がない。昼休みといっても、タイヤの準備をしなければならないんです。とにかく時間がないです。

──養成所の生活で一番心に残っていることは何ですか?

思い浮かびません。

──今、一番ほしいものは?

外出許可です。友達に会っておしゃべりがしたいですね。友達に会うだけで癒されます。でも、卒業しないことには……という感じなので、頑張るしかないですね。

──他の候補生と比べてみて自分をどう見ていますか?

負けず嫌いだとは思うんですけれど、ビビリな部分が大きくて、慎重になりすぎて、怪我をしたくないという気持ちが先走ってしまって、思い切りが足りないですね。

──養成所に何かを作るとしたら、それは何ですか?

ファミレス、マクドナルドですね。いや、食べ物系だと体重が増えちゃうんで、やっぱり漫画喫茶がいいです。ここにいると友達にも連絡とれなくて、音楽も聴けない。娯楽がないというか、娯楽室というものはあるんですけど、自由にテレビが見られないんです。見ることができたとしてもオートレースのCSだけですし……。テレビが見たいですね。

女子目線でオートを、人生を、好みの男性を語る

──坂井候補生との女子トークについて

女子トークの話題を振ったとたんに顔に笑顔が

命がかかっているスポーツですし、この世界に入ると、結婚が遅くなってしまうのではないか、子供を持てるのかどうかなど、そういう話をしたりしています。それから、元カレのことやファッションの話なども。

──好みのタイプの男性は?

見た目がオシャレな人がいいですね。オシャレな人は自分を良く見せようと頑張っている人だと思うので。どんなに、顔や性格がよくてもオシャレじゃなかったら嫌です。

──嫌いなタイプの男性は?

ケチな人ですね。

──この世界でやっていける自信はありますか?

選手間の派閥があることなど、この世界に入るまで知らなかったことが多くあって驚きばかりです。派閥になじめるかどうかなどに不安を感じますが、自分の選んだ仕事なので頑張っていきたいです。……つづきを読む