一度設定してしまえば意識せずにインターネットに接続

WiMAXの契約が完了し、PCや無線LAN機器との接続が済んでいれば、WM3500R経由でのインターネットが利用可能だ。胸ポケットにWM3500Rを忍ばせておき、外出時も特に意識することなく、ノートPCやスマートフォンを取り出してインターネットが使える。複数の機器を持ち歩くときでも、WM3500Rが1台あればよい。ルータ機能を持たないWiMAX端末や、ノートPCの内蔵WiMAXモジュールではできない芸当だ。

以上、WM3500Rを紹介してきたが、いくつかあるモバイルWiMAXルータの中でも、かなりオススメできる。約120gのコンパクトな本体に無線LANルータの機能を内蔵し、最大8時間の連続通信時間、外部バッテリとの併用、専用クレードルと組み合わせた固定設置のブロードバンドルータ化と、非常に強力だ。モバイル通信の環境を整えようと考えている人はもとより、1人暮らしの人でWiMAXの通信状況がよい自宅なら、WiMAX+WM3500Rで固定ブロードバンド回線の選択肢にもなり得る。

ちなみに、WM3500R単体の実売価格は19,000円くらいだが、WiMAXの契約キャンペーンや、プロバイダ各社のWiMAX契約キャンペーンを利用すると、かなり安く入手できる。興味があれば、UQ WiMAXのWebサイトやプロバイダ各社のWebサイトをチェックしてみるとよいだろう。

■試用機の主な仕様
型番 AtermWM3500R
WAN通信 WiMAX
無線LAN IEEE802.11b/g(11nテクノロジー)
無線LANセキュリティ SSID、MACアドレスフィルタリング、マルチSSID(ネットワーク分離機能)※、WEP(64bit/128bit)、WPA-PSK(TKIP/AES)、WPA2-PSK(TKIP/AES)
バッテリ リチウムポリマバッテリ、定格3.7V、2500mAh
連続通信時間 最大約8時間
本体サイズ 約W105×D70×H14.8mm
重量 約120g
主な付属品 USBケーブル、ACアダプタ、つなぎかたガイド、CD-ROM
店頭予想価格 19,800円
※マルチSSID機能(ネットワーク分離機能)はファームウェアのバージョンアップで対応予定(2011年1月12日時点では未対応)