iモード端末も機能拡張、iコンシェルはさらに「秘書」に

山田社長は、iモード端末とスマートフォンの販売比率は3~4年後に逆転すると見ており、iモード端末の機種数をスマートフォンが上回ると予測している。だが、すぐには逆転しないとの見通しで、iモード端末のサービスも強化する。

サービス強化のひとつとして、iコンシェルの新サービスをスタートする。iコンシェルは、2008年の秋からスタートしたサービスで、ユーザーの個人属性や利用しているコンテンツにもとづいて行動支援を行うものだったが、その後オートGPS機能を搭載し、位置情報をもとに情報配信するなどの行動支援を可能にした。

iコンシェルの進化。今回は、スケジュールをベースに秘書が行動支援をしてくれる

今回の機能強化では、さらに「メモ機能」を搭載。待受画面からテキストメモや日付、時間、場所などを登録したスケジュールを作成しておくと、登録したメモや予定を毎朝待受画面に通知したり、設定された時刻になったら通知したり、設定場所に到着したらメッセージを表示したりしてくれる。さらに、メモの内容を解析し、場所の情報があればその場所までの経路や場所の詳細情報を自動で調べ、その情報を通知してくれる。

待受画面から素早くメモやフォトメモを作成できる

入力したメモにある時間と場所をベースに、その場所の地図や天気を知らせてくれる

時間が近づくとリマインドもしてくれる

フォトメモは、撮影した画像を解析して情報を抽出、場所と時間から支援をしてくれる

さらに携帯のカメラを使って撮影した画像の解析機能も搭載。たとえば招待状を撮影すれば、日時と場所を解析し、スケジュールとして指定時間前に通知してくれたり、その場所までの経路や情報を提示してくれる。

「預かった情報をもとに、よりパーソナルな執事へ進化していく」(ドコモ・プロダクト部長丸山誠治氏)のがiコンシェルだ。

そのほか、待受画面から音声で電話やメール、地図といった機能を呼び出す「音声クイック起動」、一定時間でキーロックがかかる「自動キーロック」など、使いやすさを向上させる機能も盛り込んでいる。

電話やメールなどの機能を音声で起動できる音声クイック起動は、今回の新機種19機種中13機種が対応

デコメを簡単に入力できるようになる「かんたんデコメ」機能や文字変換時にデコメを入力できる機能も追加。それぞれ16機種、19機種が対応する