アプリは4日から2週間で配信が開始されるという。2週間の審査が必要なのは権利処理が必要な場合など一部で、厳しい審査は行わない方針だ。
アプリ配布ページにはレビューや通報の機能も設けており、こうした情報で危険なアプリが出回った場合には対処するようにする考えだという。出会い系のサービスを意図したアプリは審査で落とす可能性もあるそうだが、SNS系のサービスはそのまま提供できるという。
アプリ開発では、オープンAPIを使った開発も可能で、5つまでのAPIに接続することができる。ドコモ側でオープンAPIのホワイトリストを設定しており、そこで許可されたAPIに接続することが可能になる。
配信するアプリは、無料、有料どちらも提供可能で、個別課金の場合は上限5,000円までで10円単位の課金が可能。月額課金は月額500円が上限だ。価格改定、期間限定の値下げなども柔軟に対応できるそうだ。なお、アイテム課金も可能だが、アプリ内での課金機能は今後対応する予定で、現状はアプリからWebサイトに移動して課金するという方法で対処できる。
さらに、無料アプリに対して広告を設定することもでき、ドコモ側から広告モジュールの提供も検討しているそうだ。こちらは、売り上げに対して、ドコモ側には20%の料金を支払う形となる。従来、iアプリの手数料は9~10%程度だったが、アプリストアではドコモサーバーから配信する点、決済における債権の取り扱い変更、ドコモポイントの充当、ドコモによる販促といった機能があることから、手数料が20%に設定されたという。
ドコモマーケットでは、ドコモポイントを使ってアプリや電子書籍などのコンテンツを購入することもできる。1人当たり1カ月500ポイントを上限にコンテンツ購入代金に充当でき、課金をためらうライトユーザーに向けて、ポイントでの支払いを認めることで購買を促し、今後の取引につなげたい考えだ。
「日本で一番多く発行している」(ドコモ)ポイントサービスであるドコモポイントは、今年3月の引当金が1,500億円にも上っており、ドコモではこれを利用したコンテンツ購入の拡大に期待している。