USB 3.0やBluetooth 3.0 +HSなど最新インタフェースを搭載
ネットブックといえば1世代前の技術が採用されているなど、廉価であることが納得できる作りであることが多い。しかし「Eee PC 1018P」は、最新のインタフェースがいくつも搭載されている。
まず、USB 3.0ポートが2つ搭載されているのに注目したい。本体右側面に配置されたUSBポートはのぞき込むと青いマークがある。ここにUSB 3.0対応機器を接続れば、毎秒最大約625MBのデータ転送が行われるというわけだ。今後長く使って行くにあたって、周辺機器との連携で役立つだろう。
また、左側面に設置されているUSB 2.0ポートは、本体の電源が入っていない時でも外部機器に電源を供給できる「USB Charge+」機能を搭載している。音楽プレイヤーやゲーム機、携帯電話などのサブバッテリとしてPCを利用したいというユーザーにも応えてくれる。
Bluetooth 3.0 +HSにも対応している。最大速度は24Mbps。今後続々と登場するであろう最新のプリンタやヘッドフォン、音楽プレイヤーなどのワイヤレス接続も快適に行えるはずだ。
ネットワーク機能も高速な規格に対応している。無線LAN機能はIEEE208.11b/g/nに対応しており、有線LANもギガビット・イーサネットをサポートする。有線LANポートは物理的な機構も面白い。薄型ボディにそのまま口を設けるのは難しかったのか、半開閉式になっている。ケーブル側端子でぐいっと押し開けて挿入するような形だが、特に使いづらいということはない。
一方で、映像や音声関係のインタフェースはD-Sub 15ピンとヘッドホン出力、マイク入力端子があるのみだ。HDMI端子などはない。ネットブックでは求められていないという割り切りだろうか。USB 3.0やBluetooth 3.0 +HSは、デスクトップPCや高額なノートPCで採用されることが増えてきた、という程度のものだ。これが搭載されたことで、手軽さと安価がウリのネットブック、というイメージから一歩踏み出している。