入力しやすいキーボードと親切な機能切り替えに指紋認証もアリ
キーボードはアイソレーションタイプだ。キーの間に隙間があるこのタイプを採用する端末が増えているが、個人的には小型な端末ほど威力を発揮すると感じている。キートップが単純に大きいよりも、はっきりと指先でキー位置が認識できるため、ミスタッチが少なくなる。
キータッチは浅いが、しっかりしている。なにより気に入ったのは、強めにキーを叩いても中央付近が沈まないことだ。薄型モデルにありがちな、中央部分の沈み込みはほぼない。意地悪く力を込めて押してもたわまないのだから、非常に快適だ。
タッチパッドはパームレストからわずかに窪んだ設計で、スクロールとマルチタッチに対応したものだ。クリックボタンは左右一体型で、端部分はちょうど良い堅さだが中央に寄ると若干堅く感じられた。タッチパッドの反応が邪魔になる長文入力中などはファンクションボタンを利用して簡単にタッチパッド機能をオフにできる。
ファンクションキーには無線機能の切り替え、輝度や音量の切り替え、タスクマネージャーの呼び出しなどあったら便利な機能が一通り割り付けられている。無線LANのオン/オフと動作モードの切り替えという特に利用者が多そうな機能はファンクションだけでなく、キーボード左奥にハードウェアスイッチも用意されている。モバイル利用時にバッテリを温存したい場合に活躍してくれるはずだ。
パームレスト右側には指紋認証機能を利用できるセンサーが搭載されている。設定は指先をスライドさせ、指紋を読み取らせる動きをすると自動的に起動する「AuthenTec TrueSuite」から行う形だ。読み取りはごくスムーズで、セキュリティに気を遣うユーザーでも安心だ。