「戻る/進む」ボタンを備えた5ボタンタイプ
M570は、左側面にボール、右側面に左右ボタン、ホイールボタン、「戻る/進む」ボタンを備えた5ボタンタイプのトラックボール。本体カラーは落ち着いた印象のシルバー、ボールは光沢感あるブルーが配色されている。寸法・重量はW95×D145×H45mm・142gで、形状的には、同社の親指トラックボールの従来製品「ロジクール トラックマン ホイール」(型番:TM-250)より、ややふっくらしたデザインとなっている。
前面。戻る/進むボタンは、左ボタンの隣に設置されている。M570本体に手を置いた際に親指が丁度良い位置にくるようボールが配置されている |
2008年に発表された「ロジクール トラックマン ホイール」(型番:TM-250)。M570と比べるとソリッドな印象 |
親指トラックボールは、本体を移動させることで移動を検知するマウスとは異なり、本体を固定して利用する。そのため、腕を動かして操作する必要がなくなり、手(手首)への負担を軽減できるというのが特徴だ。M570も他の親指トラックボールと同じく、右手をトラックボール全体に覆い被せるようなグリップ方法となり、親指でボール(カーソル)を、残りの指で左右ボタン・ホイールボタンの操作を行うかたちになる。
「M570」の操作感
さて、M570の操作感だが、ボールの回転は非常に滑らか。カーソルの追従も良好だ。ボールを転がした際の慣性を利用して、カーソルをディスプレイの上下左右に自由に移動させることができる。また、親指の動きに機敏に反応するので、カーソル位置の細かい調整も難なくこなせる。
左右ボタン、ホイールボタンの反応も問題ない。ただし、ホイールボタンにチルトや慣性スクロールなどの機能が付加されていないので、普段これらの機能を多用している人は、不便に感じるだろう。慣性スクロールについては、ホイールボタンをクリックしてオートスクロールモードにし、ボールを転がすことで同じ効果を得られる。筆者は、縦長なデザインのWebサイトをスクロールする時に、ボールを使ったオートスクロールを利用してみたが、繊細な操作も難なくこなすことができ、快適に利用できた。
戻る/進むボタンは、Web閲覧時に重宝する。なお、戻る/進むボタンとホイールボタンは、他の機能を割り当てたり、アプリケーションごとの個別設定を行うことも可能だ。機能割り当てを活用することで、さらに便利に利用できるだろう。