ところで、筆者はiPhone 4と、新型iPod touch(第3世代)も購入している。以前のモデルも合わせれば、結構な数のiPod/iPhoneを所有していることになる。そんな自分にとって、この新型iPod shuffleの存在意義は――ということをあらためて考えてみた。

音楽再生については、iPhone 4やiPod touchでiPod shuffleの機能はカバーできる。となれば、iPod shuffleを活かせる使い道としては、その圧倒的な小ささ・軽さが活きる用途ということになるだろう。

たとえばそのひとつは、運動中の音楽プレイヤーとしての使い方ということになるだろう。iPhone/iPod touch、それにiPod nanoでは「Nike+iPod」機能でランニング時の走行時間などをモニタリングできるが、対応シューズ(またはシューズへのセンサーの装着)が必要だったり、iPhone/iPod touchはランニング時には邪魔になったりという難点もある。もっと気軽にエクササイズしたい、ということであればサブのプレイヤーとしてこの新型iPod shuffleを利用するメリットは十分にある。第3世代ではいったん省略されたクリップの復活も、そういった用途をにらんでいるという面があるはずだ。

もちろん、たんにそれほど複雑な機能は必要なく、シンプルなオーディオプレイヤーがほしいという人にもiPod shuffleはマッチするだろう。なんといっても、この低価格と小型軽量さは魅力だ。

多機能だからこそ魅力的だという製品もあれば、シンプルだからこそ便利な製品もある。そういった意味では、iPod shuffleはシンプルさを活かせるシーンで使いたい製品といえるだろう。

試用機の主な仕様
容量 2GB
サイズ W31.6×D8.7×H29.0mm(クリップ含む)
重量< 12.5g
バッテリ リチウムイオン
充電時間 2時間で容量の80%を充電、3時間で完全充電
再生時間 最大15時間(1,920×1,080ドット)
価格 4,800円