iPod shuffleといえば、液晶モニターを持たないシンプルなインタフェースで、その名のとおりにシャッフル再生でライブラリの楽曲を連続ミックス再生していく使い方を中心とするシリーズ。白く細長い第1世代は"100ドルを切る初めてのiPod"、ぐっとコンパクト化された第2世代は"世界で最も小さなデジタルミュージックプレーヤーが革新的なクリップでウェアラブルに"という謳い文句で、小型・低価格もセールスポイントの1つとなっていた。

そして2009年3月に発売された第3世代では、本体にコントロールパッドを備えず操作はリモコンと音声操作のみ、そして楽曲タイトルやアーティスト名などを読み上げてくれるVoiceOver機能を搭載という挑戦的なモデルだった。このモデルの謳い文句は、"あなたに話しかける、世界最小のミュージックプレーヤー"。ボタンを排したゆえに実現できた小ささが驚異的だった。

そして今回発表された、第4世代となる新iPod shuffleは、ボディにボタンを備えたデザインを採用。見た目では第2世代のものに近いが、第3世代モデルの特徴でもあるVoiceOver機能も搭載。リモコンこそ付属しないが、第2世代と第3世代を統合したような製品となっている。

パッケージ内容。付属品は、Apple Earphones、iPod shuffle USBケーブル(45mm)、クィックスタートガイド、およびその他の重要な製品情報、そしておなじみアップルステッカー

筐体はアルミニウム製で、カラーは光沢のあるシルバー/ブルー/グリーン/オレンジ/ピンクの5色が用意されている。第3世代はブラックとシルバーだけだったので、ボディデザインだけでなくカラーバリエーションについても第2世代に先祖返りした印象だ。

本機を購入するにあたって店頭でそのサイズを確認したが、改めてその小ささに驚かされた。外形寸法はW31.6×D8.7×H29mmと、ほぼ各辺3㎝の正方形で、第3世代のW17.5×D7.8×H45.2mmと比べても、コントロールパッドの分だけ幅広になった程度。重量は12.5gで第3世代の10.7gから約2g増えてはいるが、持ち比べてみても差を感じる人は少ないだろう。

実際に手に持ってみると、とにかく軽く、小さい。正直にいうと「すぐになくしそう」と思ってしまったくらい、小ささが際立っている。謳い文句として"世界で最も小さなiPodはたったの4,800円"というのも頷ける。iPod shuffleに求められているであろう「小型」「安い」「携帯しやすい」という要求をクリアーし、これ以上ないまでにiPod shuffleらしいiPod Shuffleに仕上がっているように思う。

手に取ってみると改めてその小ささがわかる。重さもほとんど感じない

新型iPod touchと比較してみた。表面積は1/6以下だ