太陽光発電と照明その他の展示

ソーラーパネルの展示はかなりユニーク。基調講演でも「インパクト勝負のコンセプト」という発言もあったが、ノートブックPCの天板にソーラーパネルを貼りつけ、これで本体側の電力消費の一部を賄うといったことがデモされていた。また、もうひとつはノートPCよりは若干実用的かもしれない電子ブックリーダーカバーのカバー面にソーラーパネルを装着したコンセプト。カバーはnReader K60のサイズにピッタリで、片面にソーラーパネルを配置。こちらも補う程度かもしれないが、ノートPCほど消費電力が大きくないため、実際に駆動時間を延長する効果が期待できそうだ。カバーと本体との充電ケーブルを見るとまだデザインに荒らさがあるものの、統一感あるデザインに仕上がれば製品として十分に通用しそうだ。

ノートPCの天板にソーラーパネルを仕込んだコンセプト

電子ブックリーダー「K60」のブックカバーにソーラーパネルを仕込んだコンセプト

前2つはネタ要素が強いが、主力はちゃんとしたソーラーパネル

なお、BenQのPCに触れたところで、少しPC関連の展示も紹介しておこう。ベンキュージャパンでもディスプレイ一体型PCを販売したことがあるが、BenQ本体ではノートPCとネットブックも展開している。基本的には新興国市場向けとされ、基調講演でもあまり大々的に触れられることは無かったのが、そうした市場においてはシェアを得ているのことだ。展示製品のなかには3D対応ディスプレイを搭載したモデルや、天板のカラーバリエーションの豊富なもの、独特なプリントパターンを施したものなどがあった。全体的に光沢パネルを搭載した製品が多く、また、液晶ディスプレイが事業の柱であるメーカーだけに発色はなかなかのものだ。

3Dパネルを搭載したノートブック「Joybook S46-3D」

ネットブックの「Joybook Lite U106」

日本でもLED電球が注目を集めているが、BenQのショーケースでも各種のLED照明が各国のディストリビューターの注目を集めていた。展示製品は幅広く、ソケット型はもちろんチューブ型、スタンドライト、インテリア照明など。インテリア照明ではデザイン性も追求しており、Crystalと名付けられたモデルは多面体型のユニットを組み合わせてムード照明のような演出ができる。

ソケット型のLED電球。ソケットは基本的に海外規格に対応したものだが、一部製品では日本国内で利用されているE26口金のタイプも検討されているという

チューブ型のLED電灯。日本国内ではかなり高額な産業向け製品が中心であるが、BenQスタッフに伺っても現状ではまだ工事を伴ったり、製品自体が高価にならざるを得ないとのこと

花瓶のようなデザインのLEDインテリアライト

パネル型やデスクスタンドタイプ、そしてCrystalと題された組み合わせて使うムード照明など

グリーン関連展示

壁面には環境関連で各団体からの認定証が展示されていた。台湾EPA(台湾行政院環境保護署)によるカーボンフットプリントの認定書も展示されていたが、ショーケースの展示製品にもカーボンフットプリントロゴ取得を示すPOPが付けられていた。また、分解展示されたデジタルカメラは内部構造の展示というよりも、PVCフリーや水銀フリーなど各種の環境基準に適合しているという点を示すものだった。もうひとつ展示されていたのがPCの梱包。製品自体はもちろん、ACアダプタがエナジースターの「Efficiency Level V(5)」に適合したものであったり、梱包材が全て紙でできており、さらに大豆インクを使っていたりといった点をアピールしていた。

デジタルカメラ製品を例に各部でどれだけエコが追求されているかをこと細かく紹介。その上に見えるのは各種団体から受賞したグリーン関連の証書

EPAのカーボンフットプリント認定書

ノートPCの梱包もリサイクル可能な紙をベースとし、ACアダプタも高効率なEfficiency Level V

梱包材のプリントには大豆インクが用いられているとのこと