文字入力用のソフトウェアキーボードは、標準的なQWERTYキーボードまたは「Swype」を選択できる。Swypeとは、キーボード上を入力したいキーの順になぞっていくと、それを判別して素早く文章を入力できるという新しい入力方式だ。まだ英語入力しか試せないが、思っていた以上に認識精度は高く、触れたいキーから少しずれてしまっても正しいスペルで入力できる。使いこなせば、文字入力に要する時間を大幅に短縮できそうだ。日本語キーボードにも搭載されることを期待したい。

サムスン製端末に標準搭載されているQWERTYキーボード

「Swype」を選択すると、このようにキーボードをなぞって入力可能

正しく認識されない場合、入力するであろうと推測される候補が表示され、そこから選択できる

日本語非対応のため、フリーアプリ「simeji」を使って入力しているが、日本版はこのようなテンキーも標準搭載されるだろう

ブラウザはAndroid標準のものが搭載されているようで、メニュー構成などは従来のAndroid搭載スマートフォンと変わらない。マルチタッチに対応しているので、ディスプレイ上で2本の指を開いたり閉じたりして拡大・縮小操作ができ、しかも反応が速いので、サクサクと閲覧できる印象だ。

マルチタッチ対応なので、ブラウザの使い勝手も良い

ブラウザの画面例

背面に搭載されているカメラは5メガピクセルで、HD動画の撮影にも対応している。また自分撮り用のフロントカメラも搭載している。

カメラはタッチでピントを合わせられるほか、スマイルシャッター、コンティニュアスAF、パノラマ、美顔モードなどを備えており、13種類から選べるシーンセレクト機能も搭載。現行のスマートフォンの中ではトップクラスの機能と言えるだろう。動画は5つの撮影サイズから選べて、最大1280×720ピクセルで撮影可能。フラッシュは付いていないが、+2~-2の露出補正が可能なので、薄暗い場所でもそこそこ明るく撮ることができる。

5メガピクセルのAFカメラを搭載

カメラの撮影設定画面例

動作撮影の設定画面例

画面に表示されるスライダーを動かすだけで任意の明るさに調整可能

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GALAXY Sの日本版の仕様はまだ明らかにされていないが、ハードウェアのスペックは海外版と同等で、プリインストールされるアプリも共通のものが多いと予測される。NTTドコモが現在ラインナップしているスマートフォンよりもハイエンドな端末なので、機能を重視するユーザーから注目を集めることになるだろう。