さて、外付けのHDDへの番組保存について述べてきたが、もしPC本体が壊れてしまい新しいマシンに買い換えた場合、録画データはどうなるのだろう。外付けHDDに撮り貯めた番組を観られるのか、大いに気になるところではないだろうか。そこで、録画した番組が入った外付けのHDDと「GV-MVP/XZ」をまるごとセットで、ほかのPCに接続。視聴できるか試してみた。

ほかのPCで録画した番組は、ライブラリにも反映されなかった

ファイルから直接見ようとしてもダメで、外付けHDD内の番組は、録画したPC以外では再生できないようになっていた

残念ながら再生できず。もちろん外付けHDD内の番組を、新しいPC内にある「Record」フォルダにコピーしても再生はできなかった。結局のところ、ほかのPCなどでも視聴できるよう保存するためには、BDやDVDにエクスポートするしかなさそうだ。

今回紹介してきたアイ・オー・データの地デジ対応TVキャプチャ「GV-MVP/XZ」。15倍録画が機能面での一番の目玉となるだろうが、それと同じぐらいに「Netbook SDモード」がかなり役立ちそうだ感じた。昨今のハイエンドPCならTVチューナー内蔵モデルはさほど珍しくもなく、逆にスペック的に劣るネットブックのほうがTVキャプチャの需要が多いのではと思われるからだ。

ただ、ネットブックでは、ほとんどがBDやDVDドライブが非搭載。それだけに録画した番組の半永久的保存がBD・DVDへのエクスポートでしか叶わないというのは、少々不便に感じる。もちろんこれは本製品だけの問題ではないのだが、それにしてもコピーガードの壁はかくも高いものなのかと、つくづく実感させられる1台であった。

■試用機の仕様
製品名 GV-MVP/XZ
受信波 地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタル
録画形式 MPEG-2、MPEG-4 AVC/H.264
ビットレート 地上デジタル:最大約17MBps、BSデジタル:最大24Mbps、トランスコード記録:約12Mbps~1Mbps
音声記録形式 MPEG-2 AAC
録画解像度 最大1,920×1,080ドット
対応OS Windows XP SP2以降/Vista/7
インタフェース USB 2.0
サイズ/重量 約W98×H26×D92mm/110g
付属品 サポートソフトCD-ROM、BS・CS・地上共用B-CASカード、USBケーブル、セットアップガイド、mAgicTV Digital手引きなど
価格 15,700円(税別)