ツールレスで簡単内部アクセス可能!
企業に導入するPCとして見逃せないのは、メンテナンス性の高さだ。「ThinkCentre M90z」は背面から、ツールレスでパネルを開くことができる。下面の両側にあるレバーを外側に向かってスライドさせながら、ディスプレイ上方向に向かって押し上げるとカバーがスライドし、その後は扉を開くようにパネルを外せるのだ。「モニター型スタンド」が取り付けられている場合、パネル取り外し時にスタンドの上下機構が動いてしまって作業しづらいこともある。可能ならば、ディスプレイを伏せる形で寝かせて作業すると楽だろう。
パネルを外した状態では、光学ドライブ、HDD、メモリといったメンテナンスでの入れ替えが予測される部品が見やすい場所に配置されている。メモリは右側上部に挿入されており、これは同社ノートPC「ThinkPad」のメモリ交換と同じ要領で交換や追加が可能だ。左側に配置されている光学ドライブとHDDは、青く着色されているレバーを操作するだけで簡単に取り外すことができる。外し方を特に知らなくとも、色のついた部品を触っていればすぐに着け外しが可能だから、メンテナンスに手間取ることはないだろう。
内部へのアクセスが簡単すぎると不安だという場合には、オプションで「シャーシイントルージョンスイッチ」を選択すれば良い。無断でカバーを開閉された場合には検知することができるから、HDDを丸ごとすげ替えての情報流出やセキュリティトラブルとといった乱暴な事態にも対応できる。スイッチを搭載しない場合でも、パネル取り外しのためにレバーを引くと、セキュリティキーホール部分もスライドし、ケーブルを取り付けたままでは開閉できない仕組みだ。安全のためにはぜひ利用しよう。
また、基本的なプラットフォームが最低12カ月間は維持されることも大きなメリットとなる。家庭向けのPCは年3回更新されてしまうモデルも少なくないが、企業で導入する場合にはそれが障害になることも多い。追加導入や代替機購入のたびにモデルチェンジされているのでは、統一的な管理が難しくなるからだ。製品リニューアルの期間が長いことは安心材料となる。