屋外撮影でも見やすい角度に調節 可動式液晶モニター

NEX-5は、上方向に約80度、下方向に約45度まで変えられるチルト可動式液晶モニターを搭載する。子どもは視線の高さがずいぶん低いので、目線を合わせるためにしゃがみ込んで撮影することも多いが、このモニターならラクに撮影できる。もちろんハイアングルやローアングルで、いろいろな高さから撮影するのもいいものだ。

モニターがチルトすることで、ハイアングルやローアングル撮影がとてもラク

モニターを下向きにした状態。ハイアングル撮影で便利

モニターを上向きにした状態。ローアングル撮影で便利

ブランコで遊びながらAF性能チェック

オートフォーカス性能を見るために、子どもをブランコに乗せて撮影した。コンティニュアスAF+連続撮影で撮影したが、ピントが背景に取られてしまうことがある。運動会などを撮影するなら、動画撮影のほうが安心かもしれない。

ちなみにNEX-5の連写速度は2.3コマ/秒だが、7コマ/秒が可能な「速度優先連続撮影」を選ぶこともできる。ただし後者はピントと明るさ(露出)は1コマめで固定されてしまうので、ブランコのように前後に動く被写体には適さない。

オートフォーカスの各種メニュー。コンティニュアスは「オートフォーカスモード」で選択する

オートフォーカスエリア。「マルチ」はカメラが自動でピント位置を決定する

「フレキブルスポット」を選択すると、画面上のどこでもピントが合わせられる。三脚を使った撮影で便利

連写でブランコを撮影。最初の1カットめはかなりの確率でピントが合う

ブランコが手前に振れると、追従しないことも

【動画】わかりやすくするためにブランコだけを連続撮影

マウントアダプターを使ってαレンズを使う

NEXシリーズは登場したばかりで、専用のレンズはまだ数が少ない。そこでマウントアダプター「LA-EA1」の出番だ。これを使うと従来のαマウントのレンズが使えるようになる。マニュアルフォーカスになるが、画像を拡大表示してピントを合わせやすくする「MFアシスト」が使える。今回は望遠レンズを組み合わせて撮影してみたが、画質的には問題なさそうだ。

NEX-5にマウントアダプターと、αマウントのレンズ「DT 18-250mm F3.5-6.3」を取り付けた状態

広角端の18mmで撮影

左と同じ位置で250mmの望遠で撮影

暗い場所では感度を上げるかフラッシュを!

暗い場所ではISO感度を上げてぶれを防ぐのが基本。NEX-5は最高ISO 12800まで感度が上げられる。ただし、NEX-5に限らず、デジタルカメラは感度を上げるとノイズなどで画質が粗くなるという難点がある。

感度を変えて画質をチェックしてみたところ、だいたいISO 3200までは子どもの肌もきれいに撮影できた。画質にこだわりたいならISO 1600までに抑えていたほうが安心かもしれない。ISO 6400、ISO 12800は緊急用と割り切ったほうがいいかだろう。

フラッシュもチェックした。NEX-5のフラッシュは別体式になっていて、使用するときに取り付けるが、付けてしまえば他のカメラと同じように使える。シーンセレクションにある「夜景ポートレート」は、夜の背景を入れつつ人物も撮影できる便利なモード。とてもきれいに撮影できた。光量はガイドナンバー7(ISO100・m)で、それほど強力というわけではないが、このクラスとしては一般的なところ。

ISO感度の変更。ISOオート(自動設定)のほか、ISO 200からISO 12800まで任意に設定できる

ノイズの状態を見るために、ISO感度を変えて撮影した。以下は、枠の部分をトリミングしたもの

ISO 200

ISO 400

ISO 800

ISO 1600

ISO 3200

ISO 6400

ISO 12800

フラッシュを取り付けた状態

フラッシュを発光させて撮影。光量は一般的なもの

「夜景ポートレート」で撮影。背景もちゃんと写っている