DR-150の大きな特徴が、4月のファームウェアアップデートで追加された「Evernote」との連携機能だ。Evernoteは、Webや各種テキスト、画像など、さまざまな情報を収集できるデジタルノートツール。Webサービスとも連携し、いつでもどこでも同じ情報を参照することができるようになる、国内でも人気のサービスだ。

ファームウェアアップデート後にEvernoteが検出されると、自動的に2つのジョブが追加される

DR-150では、スキャンしたデータを直接Evernoteに保存する機能を新たに搭載。ファームウェアアップデートを行うと、自動的に「スキャン結果をEvernoteへ送る(ドキュメント)」「スキャン結果をEvernoteへ送る(手書きメモ)」という2つのジョブが追加される。

あとは、通常のやり方でスキャンを行えば、自動的にスキャンしたデータがEvernoteに保存されるようになる。ジョブ選択スキャンのジョブは、スタートボタンに割り当ても可能なので、原稿をセットして本体のスタートボタンを押すだけで、次々とEvernoteにデータを保存していくことが可能だ。

スキャン中の画面

取り込んだ原稿がEvernoteに自動で取り込まれる

Evernote以外に連携ソフトとして、名刺管理ソフト「やさしく名刺ファイリング エントリー3」、文書ファイリングソフト「PaperPort 11 Standard」、レシートを読み込んで家計簿を記録できる「やさしく家計簿エントリー」が付属している。

PaperPort 11の画面。取り込んだPDFだけでなく、各種ファイルを管理できる

DR-150は、気軽にスキャンできるコンパクトなドキュメントスキャナで、特にEvernoteを常用している人にとっては、簡単にEvernoteへのデータ取り込みができて、貯まった書類をすべてEvernoteで管理するにはうってつけだ。たとえば出張先や営業先で渡された紙資料も、DR-150で読み取り、Evernoteに保存すれば、紙資料を持ち歩く必要もなく、しかもモバイルPCだけでなく、会社のデスクトップPCにも同期されるなど、Evernoteとスキャナの親和性の高さが実感できるだろう。

Evernoteを使っていない場合でも、あらゆる紙の情報をPCに取り込みたい人には、手軽に、簡単に紙をデータに変換できるので、1度使い始めると、手放せない製品になりそうだ。

■試用機の主な仕様
製品名 imageFORMULA DR-150
読み取り方式 標準/自動
光学解像度 600dpi
読み取りモード 白黒/アドバンストテキストエンハンスメントII/誤差拡散/256階調グレースケール/24bitカラー/カラー白黒検知
A4縦読み取り速度
(USBケーブルのみ利用)
150dpi・白黒・256階調グレースケール:両面14面・片面12枚/分、150dpi・カラー:両面10面・片面10枚/分、200dpi・白黒・256階調グレースケール:両面14面・片面12枚/分、200dpi・カラー:両面10面・片面10枚/分、300dpi・白黒・256階調グレースケール:両面14面・片面12枚/分、300dpi・カラー:両面6面・片面6枚/分、600dpi・白黒・256階調グレースケール:両面5面・片面5枚/分、600dpi・カラー:両面1.5面・片面1枚/分
A4縦読み取り速度
(給電用USBケーブル/ACアダプタ利用)
150dpi・白黒・256階調グレースケール:両面30面・片面15枚/分、150dpi・カラー:両面24面・片面12枚/分、200dpi・白黒・256階調グレースケール:両面30面・片面15枚/分、200dpi・カラー:両面20面・片面10枚/分、300dpi・白黒・256階調グレースケール:両面30面・片面15枚/分、300dpi・カラー:両面12面・片面6枚/分、600dpi・白黒・256階調グレースケール:両面10面・片面6枚/分、600dpi・カラー:両面2面・片面1枚/分
読取範囲 自動サイズ検知、A4、A5、A6、B5、B6、リーガル、レター
原稿搭載枚数 最大約20枚
インタフェース USB 2.0
サイズ/重量(給紙トレイ収納時) W280×H40×D95mm/重量1.0kg
対応OS Windows 2000 Professional SP4以上/XP SP3以上/XP x64 Edition SP2以上/Vista(32bit/64bit)SP2以上/7(32bit/64bit)、Mac OS X 10.4/10.5/10.6
価格 オープンプライス、店頭予想価格は30,000円前後