新型Xbox 360が登場、小型スリムボディにWi-Fi内蔵
メディアイベントの最後では、Mattrick氏が新型Xbox 360を発表した。その紹介の仕方が凝っており、ステージ中央部にあったXbox 360の本体を持ち上げると、そこにより小型でスリムな新型Xbox 360が鎮座しているという仕掛け。スリムさを強調する演出だといえる。スペック的には旧モデルの強化版にあたり、HDD容量が約2倍の250GB、Wi-Fiネットワーク機能が標準で内蔵されている。そのうえで、値段は据え置きの299ドルとなっている。
ここでのサプライズは2点あり、まず発表即日に出荷開始ということ。Appleがよく「Available Today」という発表を行うが、Microsoftがこうした演出を行うのは珍しい。同社によれば、今週末にも実際に店頭での購入が可能だという。また日本での発売日は6月24日となる。そしてサプライズの2つめは、会場の全参加者に無料でXbox 360が配られたということ。最近はGoogleの年次カンファレンスなどで携帯電話が配られる行事が恒例化しているが、なかなか太っ腹だ。ストリーミングでイベントを見ていて一番悔しい瞬間かもしれない。
旧モデルとのスペックの違い。HDD容量が倍増したほか、ネットワーク回線としてWi-Fiがビルトインされている。あともちろん、KINECTに標準対応している |
しかもサプライズはそれだけではなく、会場にいた全員にタダで実機がプレゼントされるとのアナウンスが。メディアイベントなので会場の多くは報道関係者だが、仕事を忘れて狂喜乱舞する人たち |
なお、今回のメディアイベントでは報道関係者向けのハンズオンコーナーも用意されていたので、新型Xbox 360について簡単なファーストインプレッションを紹介しておく。
箱から本体を取り出した際の最初の印象は、思ったよりは若干大きいということ。確かに旧モデルよりはスリムで小型化されているが、まだまだ箱としては大きい印象だ。これは電源アダプタにもいえることで、こちらもあまり小型化されていない。だが排気システムは改良されているようで、軽く使用した範囲ではそれほど熱はもっていなかった。少しずつだが着実に改良されているようだ。なお、電源アダプタは旧モデルと相互利用できないので注意してほしい。
インタフェース面では、コントローラは従来モデルをほぼ踏襲したものが付属している。そのほかのインタフェースはほぼ従来通りで、Wi-Fi内蔵を除けば、唯一の違いはKINECT専用ポートが追加されたことにある。Microsoftによれば、旧Xbox 360にはUSB経由でKINECTを接続できるが、別途電源供給が必要になるという。
ハンズオンコーナーでは、実際に店頭で販売されるパッケージの状態で撮影から動作テストまでが行える実機が用意されていた。童心に返って箱を開けるまでのワクワク体験を楽しんでもらおうというアイデアなのか(ご丁寧にパッケージはちゃんとプレゼント包装されていた)。写真右はパッケージの注意書き。ちゃんと新機種の3つの特徴が記されている |