KINECTはこう使う~コミュニケーションとリビングの場合

強力なソフトウェアのラインナップの数々も魅力だが、今回の主役はやはりKINECTだ。Mattrick氏の次に登場した米MicrosoftのXbox Live担当コーポレートバイスプレジデントMarc Whitten氏はKINECTの仕組みについて解説。これが2500万人以上というXbox Live会員とのコミュニケーションや、ビデオや音楽コンテンツなどの豊富なライブラリ群と組み合わさることで、新たな楽しみができるという。

KINECTの解説をする米MicrosoftのXbox Live担当コーポレートバイスプレジデントMarc Whitten氏。KINECTは日本語で「キネクト」と読むが、米国での発音は「コネクト」に近い

KINECTは正面のカメラと3D深度を測るセンサー、ボイスコマンドを入力する横長のマイク機構を備える。またセンサーのついた上部はモーター駆動で移動が可能で、例えばチャットなどでは人物の顔を自動追尾する

これについては細かく説明するより、実際のデモ動画を見るのが一番だろう。

以上の2つのデモは、それぞれリビングでモーションセンサーを使い、TVを通してコンテンツを楽しんでいるところ、そしてビデオチャットを行っているところだ。ポイントは2つで、リモコンなしで遠隔操作ができること、そしてKINECTの追加でXbox 360でのビデオチャットが可能になること。遠隔操作の方法は2つあり、モーションセンサーを使って手の動きでマウスカーソルのような指示ができるほか、ボイスコマンドによる音声入力に対応する。日本語での音声認識は未知数だが、この2つの操作系統を使えばハンズフリーですべての作業が離れた状態で行えるようになるわけだ。またビデオチャットでは、KINECTのセンサーヘッドがモーターによる自力駆動で会話している人物の顔を自動追跡するようになっている。コミュニケーションをより手軽にする仕組みだといえる。

またWhitten氏のデモではXbox 360で楽しむことが可能なソフトウェアライブラリの数々も紹介されており、Netflixの映画コンテンツやZuneライブラリの再生など、上記のリモコンフリー環境を使ってさまざまなコンテンツを居間のソファにいながら呼び出すことができる。このほか、ESPNのスポーツコンテンツを北米のXbox Live Goldユーザーに無料開放することもアナウンスされた。

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