KINECTはこう使う~ゲームの場合
Xbox 360はゲーム機なのだから、KINECTもやはりゲームで使うのが本筋だろう。米MicrosoftのKINECTクリエイティブディレクターのKudo Tsunoda氏が、KINECTの機能を活かしたゲームソフトの数々を紹介している。アスレチックゲームやレースゲームなど、この手のモーションセンサーを活かした比較的ベーシックなゲームがある一方で、緻密なモーション解析を活かしたこれまでになかったタイプのフィットネスゲーム、そしてアイデア勝負のゲームなど、デモだけでかなり楽しむことができる。ここでは、イベントで紹介されたゲームの一部を動画で紹介していこう。
米MicrosoftのKINECTクリエイティブディレクターのKudo Tsunoda氏がKINECTの機能を活かしたソフトウェアやアイデアの数々を紹介する |
KINECTローンチ時には対応ソフト15タイトルがリリースされる。筆者の見た範囲では、全身を使うフィットネスやダンス系のゲームが面白そうだ |
最初に紹介する動画は「KINECTIMAL」というゲーム。動物(ネコ科)と触れ合うゲームなのだが、単に道具を使って動物をいじるだけでなく、全身の動きを使って実際に触れ合える雰囲気を作り出している。筆者のまわりでは「動物を使うのは反則」という意見もあったが……。
陸上競技を楽しめる「KINECT SPORTS」。ハードル競争、走り幅跳び、やり投げなど、さまざまな種目があり、複数人でスコア競争が可能。2人の同時参加も可能で、もう1人のプレイヤーが画面に出現すると画面が2分割され、同時に同じ競技に参加できる
「KINECT JOY RIDE」。単純なドライブゲームではなく、空中回転など数々のパフォーマンスを組み合わせてコースを攻略していく。
「KINECT ADVENTURES!」。コースに配置された障害物をよけつつ、体でポーズを作ってポイントをゲットしていくゲーム。ときどきカメラポイントがあり、そこではポイントを通過した瞬間のポーズが写真として記録される。これら写真はコースクリア時にスナップショットとして紹介される。なお、KINECT SPORTS同様に2人目のプレイヤーの途中参加も可能。ポイントを競い合おう。
今回、筆者一押しなのがこのUBI SOFT開発の『Your Shape』。事前に全身ボディスキャンを行い、プロフィールを正確に設定することでエクセサイズのトレーニングメニューが設定される。ヨガのダンストレーニングなど、シェイプアップと健康のためのトレーニングメニューが豊富に用意されている。スクリーン内の自分の分身の動き1つをみても、技術的に感心できるものだ。
リズムに乗ったダンスが好きな人は、このHarmonix開発の『Dance Central』がお勧めだろう。ポーズのパターンがいくつか設定されており、それをリズムに乗って順番にこなすことで、一連のダンスの流れになるという仕掛けだ。Lady Gagaなどのサウンドトラックが用意されている。
もはや説明不要の『Star Wars』。最後にダースベイダーが出てきていることから、シリーズ的には旧3部作(あるいはそれ以前)のものか。ただ今回残念なのは、実際のアクションが披露されることはなく、デモ映像のみの上映だった。なお会場における『Star Wars』への反響は大きく、前述『Rising』と並んでソードアクションの人気は高いらしい。
Turn 10の開発した『Forza Motorsport』。フェラーリなどのスポーツカーを運転できるレースゲームだが、その特徴は後半のビデオの閲覧モードにある。選択した車のパーツを手でポインティングすると、その部分の解説が見られる。それだけではなく、頭を動かして視点移動させると、実際に車の側面や裏側にも回り込める。しかもドアを手で指して開け、そこに視線移動させると……実際に中に乗り込んで運転席から周囲を見回せる。こんな高級車やスポーツカーを実際に目にして、しかも乗り込む機会はそうないが、それをバーチャルながらも実体験できるのはKINECTの良さだろう。