最後の柱は「Android Market」。Quick Search Boxにアプリ専用の検索機能が設けられ、すばやくアプリのみを検索できる。開発者がアプリを検索フレームワークにつなげれば、Quick Search Boxからアプリ内のデータを検索することも可能になる。このほかユーザーからの要望の上位にリストされていたアプリの自動アップデート、複数のアプリの一括アップデート機能が組み込まれた。

Quick Search Boxにアプリ専用の検索機能

Quick Search BoxでMint(家計管理アプリ)に絞り込んで、Mint内のデータを検索

アプリの自動アップデート設定

複数のアプリを一括アップデート

またアプリ利用に障害があった場合、エラーレポートを送信する機能を追加された。エラーの詳細が、すぐに開発者に届くためアプリの改善ペースの向上が期待できる。

アプリが問題を起こしたときに現れるエラーレポート送信画面

問題の詳細がアプリ開発者にすぐに届けられる。これには会場のアプリ開発者から大きな拍手が起こった

基調講演ではAndroid Marketに関して、提供計画中の機能のプレビューも披露した。まずパソコン用Webブラウザからアプリを入手・管理できるパソコン版Android Market。携帯電話の小さな画面ではアプリをブラウズしにくいと言うAndroid携帯ユーザーは多い。パソコン版では大きな画面で、のびのびとレビューやスクリーンショットを確認できる。パソコン版でアプリの購入、Android携帯へのインストールも可能。Android携帯をパソコンに接続する必要はなく、パソコン版Android Marketで指定したアプリを、Android携帯はインターネット経由のOver The Air(OTA)で受信する。

PC用Android Market

右側にユーザーが利用しているAndroidデバイスの一覧。デバイスを指定して入手したアプリをインストール

Android Marketで音楽を購入し、OTAでAndroid端末に転送するデモ

パソコン内の音楽ライブラリ(iTunesライブラリなど)にあるDRMフリーの音楽をAndroid端末でストリーミングする機能も披露された。これはGoogleが買収したSimplify Mediaの技術を利用したものだ。

iTunesライブラリのDRMフリーの音楽をAndroid携帯に登録

Android携帯でパソコン内の音楽をストリーミング再生