モバイルノートとしての最重要項目「バッテリ」をチェックしてみた。dm1のバッテリは、6セル 10.8V 55Whのリチウムイオンバッテリを搭載している。公式情報の駆動時間は約8時間だ。真偽のほどを確かめるために、毎回のレビューで使用している「Vana'diel Bench 3」をLOWモードでループ起動してみた。どうせ2~3時間で終わるだろう……と結果を待ち続けたのだが、なかなか終わらずに、なんと4時間20分も動き続けた。出先でずっとベンチマークを動かす人なんているはずもないので、この結果は1日中外で仕事しても十分な動作時間のはずだ。
このバッテリは重量が約318gあり、ヒンジ部の近くに搭載されている。そのため、重心はヒンジ部付近。ディスプレイを閉じて手に持つ際は、バッテリ部分をつかむように持つとバランスよく持ち運べる。
そして、最後に定番のベンチマークでスコアを測定した。「PCMark Vantage」では以下のような結果。dm1のスペックは、CPUがIntel Celeron SU2300(1.20GHz)で、グラフィックス機能がMobile Intel GMA 4500MHD(チップセット内蔵)である。全体的にはモバイルノートらしい可もなく不可もないスコアになっているが、HDDだけはSSD搭載機らしい桁違いの高得点となった。
■PCMark Vantage | |||
Score | Memories Score | TV and Movies Score | Gaming Score |
---|---|---|---|
2994 | 2080 | 2050 | 2724 |
Music Score | Communication Score | Productivity Score | HDD Score |
5103 | 2498 | 3689 | 23465 |
性能と価格のバランスが取れた、完成度の高いdm1
標準的なモバイルノートPCなのに、日本HPのオンラインショップ「HP Directplus」で購入すれば、74,970円(2010年3月17日現在)という低価格。今後標準的となるとされるストレージSSDを搭載し、バッテリ駆動時間もテスト結果では4時間20分と十分だ。dm1は、ノートPCに機動性を求める人にとって、非常にお買い得で完成度の高い1台だ。
■試用機の主な仕様 | |
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HP Pavilion Notebook PC dm1春モデル スタンダードSSDモデル | |
Intel(R) Celeron(R) SU2300(1.2GHz) | |
Mobile Intel(R) GS45 Express | |
オンボード1GB DDR3-SDRAM(最大5GB) | |
80GB SSD | |
なし(オプションで外付けDVDスーパーマルチドライブを用意) | |
Mobile Intel(R) GMA 4500MHD(チップセット内蔵) | |
11.6型ワイド HDクリアビュー液晶(1,366×768) | |
Intel(R) HighDefinition Audio準拠、ALTEC LANSINGステレオスピーカー、マイク出力/ヘッドホン出力コンボポート | |
IEEE802.11b/g/n対応無線LAN(オン/オフボタン付き)、10/100BASE-TX対応有線LAN | |
HDMI(1.3b)、D-sub、USB 2.0×3、5in1メディアスロット(SD/SDHC、メモリースティック・PRO、xD-ピクチャーカード、MMC)、Bluetooth2.1+EDR、VGA Webカメラ | |
W289×D204×H19.8~30.6mm/約1.5kg | |
約8時間(6セル リチウムイオン) | |
Windows 7 Home Premium | |
74,970円(2010年3月17日現在) |