PCライクに使えて、バックアップツールも完備

まだ、数日間しか触れていないが、SC-01Bの魅力として感じているのがマルチタスク。いちいちアプリを終了しなくても他のアプリを起動でき、そのアプリでの作業が終わると、また元のアプリでの作業に戻れるのだ。メモリのキャパシティ的に実行中のアプリを終了させなればならない場合は、画面にその指示が出るので、「タスクマネージャー」で実行中のアプリを確認して、終了させられる。

タスクマネージャー画面

端末の動作確認中に、あるファイルを他のフォルダに移動させたい……という状況が発生したのだが、「エクスプローラー」からお目当てのファイルを探し出して、コピー&貼り付けで移動させることができた。このあたりのUIは、まさにPCライクなので、Windowsパソコンを使っているユーザーは、マニュアルを紐解くことなく、直感的に使いこなしていけそうだ。

プリインストールされている「お使いになる前に」というコンテンツも役に立つ。基本的な機能の使い方や、メールアカウント、Wi-FiやBluetoothなどの設定手順がわかりやすく解説されており、一般的なケータイから機種変更したスマートフォン初心者には重宝することだろう。

プリインストールされている「お使いになる前に」は、スマートフォン初心者は必読だ

スマートフォンでは、ざまざまな種類のデータを扱うことになるが、これらを簡単にバックアップできるツールも用意されている。「Sprite Backup」はSC-01B本体内のデータをまるごと(あるいは選択したものだけ)microSDメモリーカードやパソコンにバックアップできるアプリケーション。画面に表示されるガイドに従って操作していくだけなのでわかりやすい。また、Microsoftが提供するオンラインのバックアップサービス「My Phone」も利用できる。

本体内データのバックアップをアシストする「Sprite Backup」

筆者は現在iPhone 3GSとAndroid OSを搭載したHT-03Aも使っているのだが、処理速度などハードウェア面ではSC-01Bに遜色はないように感じる。QWERTYキーボードを備えていることから「最もPCライクに使える端末」という印象を受けた。

また、従来のWindows Mobile搭載モデルは「PCとの親和性には優れているが、ケータイとしての使い勝手はイマイチ」という機種もあったが、SC-01Bは一般的なケータイに近い操作性をも兼ね備えている。見た目としてはビジネスユースの色合いが強い端末に見えるが、実際に使ってみるとコンパクトなメディアプレーヤーとしても使い勝手の良さを感じた。

多彩な外部接続インタフェースも魅力

「小さなUMPCのような感覚でスマートフォンを使いたい」という人はもちろん、「普通のケータイに飽きたので、そろそろスマートフォンに挑戦してみたい」というビギナーも、購入を検討してよい端末と言えそうだ。

製品名 SC-01B
寸法 約116×60mm×12.7mm
質量 約130g
3G連続待受時間(静止時[自動]) 約500時間
GSM連続待受時間(静止時[自動]) 約500時間
連続通話時間(3G/GSM) 約350分/約350分
連続テレビ電話時間 -
メインディスプレイ(サイズ/ドット数・通称/種類/発色数) 約2.6インチ/320×320ドット/TFT液晶/65,536色
外部メモリー(最大対応容量) microSD(2GB)/microSDHC(16GB)
外側カメラ機能(有効画素数/記録画素数) オートフォーカス対応CMOSカメラ(約310万画素/約350万画素)
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