NTTドコモ初のサムスン電子製モデルとして発売された「SC-01B」。PROシリーズにカテゴライズされるスマートフォンで、Windows Mobile6.5 Professionalを搭載し、QWRTYキーボードを備えたストレート端末。いわゆる「BrackBerry型モデル」と言っていいだろう。
小型・軽量ながらタフなハードウェア
SC-01Bを手にして、まず驚かされるのは、端末のコンパクトさだ。幅60mm、厚さ12.7mmのボディは片手で軽快に操作でき、スーツの胸ポケットにも難なく収まる。重さも約130gで、スマートフォンとしては軽量だ。このサイズではパワーが足りないのでは? と一抹の不安を覚えたのだが、起動がスピーディーで、実にサクサクと操作できる。それもそのはず、800MHzのCPUを搭載しており、下り最大7.2Mbps/上り最大5.7MbpsのFOMAハイスピードにも対応している。
ディスプレイは約2.6インチで、解像度は320×320ドット。感圧式のタッチパネルになっており、ほとんどの操作はタッチだけで行える。ソフトバンクモバイルからも昨年12月に同形状の「X01SC」というスマートフォンが発売されているが、X01SCはタッチパネル非対応で、Windows Mobille6.5のバージョンも「Standard」。SC-01Bのほうがスペック面で優位に立つ。
ボディ右側面にはロックキーとカメラボタンを搭載。端末を一定時間操作しない場合には自動的にロックがかかり、ここを押すとロックを解除できる。また、アプリケーションの操作中などにワンボタンで一時ロックできる機能もあり、その場合は、画面に表示されるスライダーを指でなぞると解除できる。
ボディ左側面には音量調節キーと充電ケーブルやイヤホンを装着するmicroUSBコネクトを装備している。FOMA標準のACアダプタ端子は搭載しておらず、付属のmicroUSB変換アダプタを介して充電する仕様になっている。ボディの右肩にはストラップホルダーが付いている。ここに付属のスタイラスペンをぶらさげておける仕様だ。このあたりは、日本のユーザーに向けた配慮だろう。
背面には有効画素数310万画素のAFカメラを搭載。自分撮り用のミラーも備えている。昨今のケータイに比べるとロースペックだが、「スマイルモード」「夜間撮影モード」「パノラマモード」など、スマートフォンとしては充実した撮影機能を備えている。