フジテレビ"ノイタミナ"が1時間枠に! 「ノイタミナ ラインナップAR記者発表会」開催

ドラマ『もやしもん』

発表会の最後を飾ったのは、2010年7月より放送されるドラマ『もやしもん』。アニメ放送枠である"ノイタミナ"初の実写作品となる。2007年10月から、同じく"ノイタミナ"にてアニメ化された本作が、実写となってどのような展開をみせるのか?

■『もやしもん』ストーリー概要
主人公・沢木惣右衛門直保は、肉眼で菌が見えるという特殊な体質の持ち主。もやし(種麹※)屋の息子である彼は、幼なじみで造り酒屋の息子・結城蛍とともに農業大学に進学した。
入学当日、祖父と古くからの知り合いだという樹という人物に会いに行く沢木。樹は菌について語りだすと止まらない、ちょっと奇異な老教授だった。その後、樹研究室に出入りするようになった沢木は、新たな「菌」と「発酵」の世界に触れながらも、彼を取り巻く少し変わった人たちとの出会いによって、様々な騒動に振り回されていくことに……。
※種麹……たねこうじ。蒸米にこうじかびを生やしたもの。日本酒の原料のひとつ。

現在「イブニング」(講談社刊)で連載中の『もやしもん』は、世界初の"菌マンガ"。菌が肉眼で見える主人公・沢木惣右衛門直保を中心に、個性的すぎるキャラクターとかわいらしい菌たちが農大を舞台に活躍する物語が大きな話題を呼び、第12回手塚治虫文化賞マンガ大賞、第32回講談社漫画賞、平成20年度醤油文化賞を受賞した。今回のTVドラマ化では、シリーズ監督を『トミカレスキューファイアー』シリーズ監督の岩本晶氏が担当。シリーズ構成は、アニメ『もやしもん』も手掛けた高橋ナツコ氏、制作は白組が務める。なお、ドラマ『もやしもん』では、原作者・石川雅之氏自らが一部脚本を手がけたオリジナルストーリーも展開されるという。

発表会には、主人公の沢木惣右衛門直保を演じる中村優一のほか、武藤葵役のちすん、美里薫役の西田幸治(笑い飯)、川浜拓馬役の木村明浩(バッファロー吾郎)、長谷川遥役の加藤夏希が出席。作品の衣装に身を包んでの登場となった。

「沢木は菌が見える役なのに、実際の撮影では菌がいないので大変だった」と撮影時の苦労を述べつつも、徐々にその状況が楽しくなってきたという中村。ちすんも「すごく明るくて元気一杯で大酒飲みで豪快な女の子なので、ふだんあまりできないような豪快さを大胆に演じられたのが楽しかった」と語り、「今日の衣装のほかにもチャイナやチアなど、コスプレに近い衣装を、恥ずかしかったけど着られてよかった」と笑顔をみせた。一方、原作とそっくりなため声をかけられたという西田は、「まったく普段のまま演じました」とのことで、「ほとんど役作りはしていないので、本当にドラマかなと思った」と会場の笑いを誘った。

大学二年生の役を演じるにあたり、「今年、前厄なのに」という木村が、「(川浜は)大好きなキャラクターだったので、好き過ぎて、本当に自分でよいのかと思った」と語ると、去年の年末から撮影が始まったため、ボンテージ衣装で非常に寒い思いをしたという加藤は、「撮影でムチを持って叩くのですが、最初はヘタクソだったのに、だんだんムチって楽しいなって思いました(笑)」とドSキャラを演じるにあたっての裏話を披露した。

ドラマ『もやしもん』のARは、ARマーカーのついた味噌や酒枡、納豆などから、菌が飛び出してくるというもの。味噌ならオリゼーなど、アイテムにあわせた菌たちの姿に、出演者はもちろん、会場からも驚きの声があがった。

最後に中村が「人物と菌たちのコンビネーションをぜひ楽しんで観ていただけたらと思います。この夏は、『もやしもん』が日本中をかもします!」と作品の観どころを力強く語り、発表会を締めくくった。

ドラマ『もやしもん』は2010年7月よりフジテレビ"ノイタミナ"ほかにて放送開始予定。

(C)石川雅之・講談社／ドラマ「もやしもん」製作委員会

---

2010年4月より、放送枠が1時間となって、より一層のパワーアップを図るフジテレビ"ノイタミナ"。フジテレビでは、これまでと同様、「挑戦」と「多様性」を追求して、不況の中、アニメによってエンタメ界を牽引したいとしており、今後のさらなる展開にも注目していきたい。