Office 2010ベータ版は同社Webサイトから配布されているが、そのうち「Office Home and Business 2010」では、配布にApp-Vを応用した「クイック実行」を利用している。これは、仮想化したOfficeをインストールすることで、既存のOffice環境を残したままベータ版を試すことができるようにしたもので、さらにインストールが高速に行えるという利点がある。同社ではダウンロードから使えるようになるまで10分以内としており、説明会ではダウンロードリンクをクリックしてからインストール終了までわずか3分だった。
すでにベータ版は200万人以上がダウンロードしたとしており、79%のユーザーが満足し、89%が今利用している製品よりも改善されていると回答するなど、高評価だという。なお、クイック実行ではIME 2010が仮想化できないためにインストールされず、Outlook 2010は、MAPIの機能が仮想化で提供できないため、旧バージョンとの同時起動はできないという制約がある。Outlook 2010についてはRTMまでに改善する考えだ。