WM3300Rは無線LANルータであるので、PC単体だけでなく、複数端末を同時につなげられるのも特徴だ。ノートPCにiPod touch、ニンテンドーDSといった複数の無線LAN機器を同時にWM3300R経由でインターネット接続できるようになる。しかも、WAN側回線がモバイルWiMAXなので、外出先でも自由にインターネット接続できるのだ。
実際に試してみよう。今回テストしたのは、千葉県習志野市にある筆者の自宅内と東京・JR池袋駅東口の路上、そして山手線内での通信速度だ。通信に使ったのはVAIO type P、テストサイトは「Radish Networkspeed Testing」だ。いずれも5回の測定を行い、その平均値を求めている。山手線においては、東京駅から池袋までの外回りの電車に乗りながら測定している。
場所 | 習志野市 | 山手線 | 池袋 | |||
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下り | 上り | 下り | 上り | 下り | 上り | |
5.5018 | 1.63944 | 5.193 | 0.80896 | 3.581 | 2.993 |
山手線内でやや上り速度が遅かったが、下り速度は3~5Mbps、池袋では上り速度が3Mbps近くまでになり、一般的な用途では全く問題を感じない。UQの公称40Mbps(下り最大/理論値)、10Mbps(上り最大/理論値)には及ばないが、モバイル用途で考えれば十分だと感じた。
何しろ、WM3300R自体はバッグの中に放り込んでおくだけでいいのがうれしい。スイッチをWLANにして、ノートPCをスタンバイから復帰させると自動で無線LANが再接続され、いつでもどこでもそのままインターネットに、しかも高速でつながるのは快適の一言に尽きる。
バッテリ駆動時間は、公称で2時間30分。決して長時間とはいえないが、外出時の移動では無線で使い、外出先に着いたらPCにUSB接続し、給電しながら使うという方法で活用すれば問題ない。USBで給電しながら無線LANルータとしても使えるので、PC以外の無線LAN機器も同時に接続できる。バッテリ交換も可能なので、別売のオプションバッテリ「AtermWM3300R用電池パック」(PAーWM01B)を持ち歩いても良いだろう。