一般的なルータというのは、自宅などに設置して固定型で利用する。昨今は複数台のPCやゲーム機、テレビやHDDレコーダーといった家電に至るまでインターネット接続が可能なので、複数の機器をインターネットに接続させるためにルータは必須のアイテムとなっている。NECアクセステクニカの「AtermWR8300N」のような無線LAN内蔵ルータであれば、無線LAN機器をつないでインターネット接続できるようになる。

これを外に持ち出せるようにしたのがモバイルルータだ。WAN側回線に携帯回線を使うことで無線化。電源もバッテリ駆動にすることで、本来なら固定して使うルータを屋外でも使えるようにしたものだ。

さて、本題のWM3300Rだ。本体サイズは約W94×D67×H22mm、重量約145gというボディ。やや厚みはあるが、ポケットにも収まる小型コンパクトサイズなので、持ち歩きに苦労することはない。本体は上部に「USB」モードと「WLAN」モード切り替え用のスライドスイッチ、正面に[らくらくスタート]ボタンが配置されたシンプルなスタイル。

サイズは約W94×D67×H22mm、重量約145gという小型コンパクトサイズ。正面に[らくらくスタート]ボタンと、その周囲にPOWER(電源)ランプ、バッテリランプ、WLANランプ(無線通信状態表示)、アンテナ(WiMAX電界強度表示)、WiMAXランプ(WiMAX通信状態表示)などのインジケータを配置

向かって左側が、「USB」モードと「WLAN」モード切り替え用スライドスイッチ。右側がUSBポート。ACアダプタもこのポートに接続する

WM3300Rを利用する場合、WAN回線はUQコミュニケーションズのモバイルWiMAX回線を使うため、回線契約が必要。UQはMVNOとして複数の企業がサービスを提供しており、その中から選ぶ形になる。ひとまず試用してみたい場合は、「UQ 1Day」という1日600円のサービスがあるので、こちらを使ってみるのも良い。

回線契約は、WM3300Rを使って行えるので、モバイルWiMAXのエリア内であれば通信環境がなくても契約が行える。WM3300RのUSBポートに付属のUSBケーブルを接続し、PCと接続。上部のスライドスイッチを「USB」に切り替えると、まずはドライバと、ユーティリティソフト「WiMAX Connection Utility」のインストールが行われる。なお、WiMAX Connection UtilityはWindows 7に対応済みで、最新PCでも手軽に設定できるようになっている。

ユーティリティのインストールが終わりマシンを再起動したら、これを起ち上げる(自動起動、あるいは[スタート] ー [すべてのプログラム] ー [WM3300Rユーティリティ] ー [Connection Utility]で起動)。すると自動的に周辺のWiMAXを探し、検出されたらユーティリティの[接続]ボタンをクリック。この時点で回線契約がない場合、自動的にブラウザが起ち上がり、WiMAXのスタートページが表示される。あとは好きな事業者の回線を選択すれば良い。回線契約が終了すると、無事にWiMAXが使えるようになる。

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