WiMAXの利用には、本体上部のスライドスイッチを「USB」か「WLAN」に設定する。「USB」は、USBスティック型のWiMAX端末のように直接WiMAXを利用する機能だ。この場合ルータ機能は停止されるので、ほかの端末が無線LANでWM3300Rに接続することはできない。
USB接続の場合は通常のWiMAX端末と同じ扱いになり、あらかじめインストールした接続ユーティリティWiMAX Connection Utilityで接続を行う。WiMAX Connection Utilityを自動接続にしていればそのまま接続されるので、特に接続作業を行う必要はない。
USB接続中はPCからの給電で動作するため、WM3300R自体の電源は気にする必要がない(未使用時にスイッチを「OFF」にしていると充電ランプが点灯するが、USBポートからの充電はサポート外となっている)。これはこれで便利だし、喫茶店などでノートPCを置き、1台だけネットに接続したいという場合はUSB接続でも良いだろう。しかし、やはりWM3300Rの最大の魅力は無線LANを使ったモバイルルータ機能だ。
モバイルルータ機能を使うには、スライドスイッチを「WLAN」に切り替えてルータ機能を起動する(USBケーブルでPCに接続している場合は、事前に取り外す必要がある)。この場合はUSBポートに接続する必要はなく、WM3300Rをカバンの中に入れておいた状態でも良い。
無線LANをオンにしてモバイルルータが起動するまでは実測で約30秒。表面のWiMAXアンテナのランプが常時点灯したらWiMAXに接続されており、無線LAN機器から利用できる状態だ。
ノートPCなどの無線LAN機器側では、WM3300Rのバッテリ室に記されたSSIDと「暗号化キー」を使ってWM3300Rにアクセスできる。この接続方法は通常の無線LANルータに接続する方法と同じで、自宅などで普段無線LANルータを使っている人ならば特に違和感はないだろう。
iPod touchやニンテンドーDSなどのモバイル機器でもやり方は同様。また、WM3300R前面の[らくらくスタート]ボタンを押すと「らくらく無線スタート」機能が動作。同機能はWindows PCに加えてPSPやプレイステーション3、ニンテンドーDSなどをサポートしており、無線LANの接続設定を簡単に行える。
いったん接続したあとは、モバイルWiMAX回線を使ってインターネットに接続される。USB接続のように接続ユーティリティを使う必要はない。