dynabook Satellite AXWはプレインストールされているソフトが非常に多く、しかも機能性重視のものが多い。まずウイルス対策ソフトとして「ウイルスバスター 2009 90日無料版」が用意され、Web閲覧の安全性を考慮しWebサイトを診断してくれる「マカフィー サイトアドバイザプラス(30日期間限定版)」もプリインストールされている。
またPC初心者のために、「動画で解決!操作ガイド」や「dynabookはじめてガイド」、さらには「おたすけナビ Ver6」といった、使い方を知るマニュアル系のコンテンツだけでなく、トラブルが発生した時に役立つコンテンツが充実している。そのほかにも「DVD MovieWriter for TOSHIBA」といった映像を編集するためのソフト、音楽CD/データDVDなどを作成可能な「TOSHIBA Disc Creator」、Blu-rayビデオが楽しめる「Win DVD BD for TOSHIBA」など、PC中級者も満足できるツール群も最初からインストールされている。
これらプリインストールソフトで特に面白いのが、「TOSHIBA Bulletin Board」と名付けられた写真やメモなどをクリップボード感覚で貼り付けて活用できる、東芝のオリジナルソフト。このソフトは、どんな形式のファイルもひとつの付箋のように扱え、ボード上に貼り付けておくことでいつでも呼び出したり編集したりできるというもの。ファイルだけでなく、よく使用するソフトのアイコンを貼り付けておけるので、アプリケーションランチャーとして使用することも可能だ。
ゲームプレイにも使えるパフォーマンスが魅力
dynabook Satellite AXWの特徴のひとつである16インチの大画面ディスプレイを使って、ゲームを楽しみたいと考えている方もいるはず。そこでPC全体のパフォーマンスを計る「PCMark Vantage」、3Dの機能を重点的に調べる「3DMark06」、そしてゲームのベンチマークソフトとしてはもっともポピュラーなFINAL FANTASY XI for Windows オフィシャルベンチマークソフト「Vana'diel Bench 3」を使い、ベンチマークテストを行なってみた。
PCのトータルパフォーマンスは「PCMark Vantage」の結果を見る限りおおむね良好で、極端に遅いという項目はない。「3DMark06」では、トータルが1176と若干低めな数値に思えるが、グラフィックスチップが「モバイル インテル GMA 4500MHD」ということを考えれば、妥当な数値といえるだろう。「Vana'diel Bench 3」ではLowモードで4013という数値を出しているため、公式サイトの指標でいえば、かなり快適にプレイできるPCということになる。このベンチマークソフトの登場が2004年ということを考えると、最新の3D系ゲームを高解像度でプレーするには少々力不足な感は否めないが、解像度を落としたり、グラフィックスオプションを調整すれば、ほとんどのPCゲームは快適にプレイできるはずだ。
■PCMark Vantage | |||
Score | Memories Score | TV and Movies Score | Gaming Score |
---|---|---|---|
3455 | 2611 | 3182 | 2003 |
Music Score | Communication Score | Productivity Score | HDD Score |
4840 | 3467 | 2192 | 2891 |
■3DMark06 | |||
3DMark | SM2.0 Score | HDR/SM3.0 Score | CPU Score |
---|---|---|---|
1176 | 378 | 448 | 2164 |
またバッテリ駆動時間を調べるため「Vana'diel Bench 3」をループテストしたところ、さすがに大画面液晶を搭載したPCとあってか、約55分で電源オフとなってしまった。ただdynabook Satellite AXWを、外に持ち出してゲームPCとして使うといったシチュエーションは考えにくいので、この結果に不満があるという人は少ないだろう。
■Vana'diel Bench 3 | |
High | Low |
---|---|
2658 | 4013 |