デザインに特化しているとは言っても、ベースマシンはミニノートとして評価の高い「HP Mini 110」であるため使い勝手は良い。10.1インチワイドの液晶ディスプレイはネットブックとしては十分なサイズで、キーピッチも17.5mmと努力が見える。今回試用したのはWindows XPモデルだが、HP DirectplusモデルはWindows7 Starterを搭載しリリースされている。
では、メインであるデザインはどうなのかといえば、誰が持っても違和感のないものだと考えて良い。「HP Mini 1000 Vivienne Tam Edition」の場合はベースカラーが赤で花をモチーフにしたものだったため「カッコイイ女性」に最も似合う雰囲気だった。一方、今回の「HP Mini 110 by Studio Tord Boontje」に関しては、老齢の婦人が持っても男性が持っても大きな違和感はない。もちろん、若い女性にとっても、カワイイだけではないエレガントさは大きな魅力になるはずだ。
白地に白系で施されたデザインは、自己主張が強すぎないのに、よく見れば細部まで凝っているという、日本人好みな仕様ではないだろうか。洋服の裏地や襦袢の模様に凝ったような、どこか和風な雰囲気もある。森の中になぜかペンギンやタツノオトシゴが紛れていたりもする、遊び心あふれるデザインを、ぜひ1度手にとって見てほしい。
■仕様 | ||
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HP Mini 110 by Studio Tord Boontje オリジナルモデル(スタンダードモデル VV064PA-AAAA、試用機) | HP Mini 110 by Studio Tord Boontje HP Directplusモデル(スタンダードモデル) | |
Intel Atom Processor N280(1.66GHz) | ||
Mobile Intel 945GSE Express Chipset | ||
1GB | ||
160GB SATA(5,400rpm) | ||
なし | ||
Mobile Intel GMA 950(チップセット内蔵) | ||
10.1インチ ワイド液晶(HD/1,366×768) | 10.1インチ ワイド液晶(WSVGA/1,024×600) | |
内蔵ステレオスピーカー、内蔵マイク、Intel(R) High Definition Audio | ||
10/100BASE-TX対応有線LAN、IEEE 802.11b/g対応無線LAN | ||
USB 2.0×3、ミニD-Sub15ピン、5in1メディアスロット、Bluetooth 2.1+EDR、マイク入力/ヘッドフォン出力コンボポート | ||
キーピッチ:約 17.5×17.5mm、キーストローク:約2.0mm、日本語配列(87キー) | ||
約W263×D173×H28~33mm/約1.16kg | ||
白/Studio Tord Boontje | ||
約3.5時間(標準3セルバッテリ使用時)、約6.75時間(オプション6セルバッテリ使用時) | 約3.75時間(標準3セルバッテリ使用時)、約8時間(オプション6セルバッテリ使用時) | |
Windows XP Home Edition SP3 | Windows 7 Starter | |
ノートン・インターネットセキュリティ2009 (60日間試用版)、ACアダプター、電源コード、保証書等 | ||
オープンプライス(店頭予測価格50,000円前後) | HP Directplus価格54,810円 |