最後にG-Master Lanceのパフォーマンスについて触れておく。今回お借りしたG-Master Lanceは、BTOオプションからCore i7-860(2.8GHz)を選択したモデルで、このほかマザーボードやグラフィックスカードは標準構成。価格、性能ともにバランスのとれたモデルだ。同モデルの性能を、定番のベンチマークソフト「3DMark Vantage」「PCMark Vantage」、Windows Vistaに搭載される性能評価機能「エクスペリエンス インデックス」で測定したので下に記載する。

エクスペリエンスインデックスは、最高値の「5.9」をマーク

■3DMark Vantage
Overall P8372
GPU Score 6635
CPU Score 39013
■PCMark Vantage(解像度:1,024×768ドット)
Overall 6045
Memory 4735
TV and Movie 4431
Gaming 7724
Music 4452
Communication 5398
Priductivity 5172
HDD 4076

CPU-ZでCPU情報もチェック。Core i7が備える「Turbo Boost」の効果で、3.46GHzまでクロックが引き上げられている

ご覧の通り、エクスペリエンスインデックスでは、さすがの満点。そして3DMark、PCMarkともに、ハイエンドクラスの高い数値となった。普及クラスがターゲットのCPUを搭載しながら、この結果は驚異的だ。同じくG-Masterシリーズである「G-Master BLADE」(試用機はCore i7-940を搭載)のベンチマーク結果と合わせて、その性能を確認してほしい。なお、PC本体を机の上に置いてベンチマークを行ったのだが、動作音はさほど気にならなかった。ファンの音が少々聞こえてくるかな、という程度で、許容できる範囲内だ。

G-Master Lanceがゲームユーザーにとって魅力的なマシンであることは間違えない。BTOメニューには、CPUやグラフィックスカードなどのPCパーツ以外に、ゲームコントローラーやディスプレイなども組み込まれているので、一度にゲームソフト以外のすべてを揃えることも可能なのだ。さらに、柔軟なBTOメニューにより、自身の納得できるあらゆる環境を構築できるマシンに仕上がっている。筆者としては、ゲームユーザーだけでなく、「Core i5/i7を使って、なるべくリーズナブルで高性能なマシンを作成したい」といった一般用途を目的としたユーザーにもおすすめしたいマシンだ。

G-Master Lanceは"派手"なギミックを搭載したPCケースを採用したマシンだ。BTOメニュー選択の際は、攻めの姿勢でパーツを選択して、ケースに負けない個性あるマシンを作成してみてはいかがだろうか?

■仕様 ※レビュー機の仕様/製品はBTOカスタマイズに対応
型番 G-Master Lance
CPU Intel Core i7-860(2.8GHz)
チップセット Intel P55 Express(GIGABYTE GA-P55-UD3R)
メモリ DDR3-10600 2GB(1GB×2)
HDD WesternDigital WD6400AAKS(640GB 7,200rpm 16MB)
光学ドライブ Pioneer DVR-217JBK/MP(DVDスーパーマルチ)
グラフィックス NVIDIA GeForce GTS 250 512MB
オーディオ オンボード(HDオーディオ対応)
ネットワーク 10/100/1000BASE-T×1(Realtek 8111D)
ストレージ SATA 3Gb/s×8(P55×6ポート+GIGABYTE×2ポート)、eSATA×2(JMB362)
インタフェース USB 2.0ポート×14(バックパネル×10、フロント×4)
拡張スロット PCI Express (2.0) x16×2(x16×1またはx8×2)、PCI Express x1×1、PCI×4
サイズ W231×D526×H565mm
OS Windows Vista Home Premium SP1 DSP版(32bit)
付属品 キーボード(Microsoft Digital Media Keyboard 3000)、マウス(Logicool SOM-20BK)、ユーザーズガイド、電源ケーブル、各ドライバディスク、1年間の製品保証
価格 153,880円(BTO構成による)