軽量、最薄ばかりに目がいきがちな本製品だが、細かな部分にもこだわっており、デザインにより使い勝手を良くしている部分もある。たとえば液晶側とボトム側の縁の部分を凹形状にすることで、外から力が加わった際にゆがみを低減する働きがあり、また指をかけやすいため液晶側を開きやすいという利点がある。

縁の部分をボトム側、液晶側ともに斜めにカットしたようなデザインにしたことで、「ノートPCを開く」という常に行う動作がスムーズに行える

キーボードについてはキートップひとつひとつが独立したアイソレーションタイプを採用することで、視認性と打鍵性に優れた構造となっている。キーピッチは17mm、ストロークは1.2mmあるため、しっかりとしたタッチでタイプできるのが特徴だ。

タッチパッドの面積は、5.4×4センチと、大きすぎず小さすぎずといった全体のデザインを損なわない絶妙なバランスの大きさとなっている。

キーボードはアイソレーションタイプで、「VAIO Zシリーズ」などと同じタイプ。ストロークが意外と深いため、しっかりとタイプできるのが特徴。キーボードと液晶の間の狭いスペースに、ワイヤレス機能のオンオフスイッチが用意されている。タッチパッドは標準的なものだが、ズームやフロックといった操作にも対応している

天板部分には、鏡面加工されたローズゴールドのVAIOエンブレムを配置。ボディーカラーは、店頭販売モデルにはスタンダードなブラックが採用され、VAIO・OWNER・MADEモデルでは、ゴージャスな雰囲気を醸し出す、シャンパンゴールドと、カーボンの素地を活かしトップコーティングを施したスペシャルプレミアムカーボンの2色が用意されている。

写真ではわかりづらいかもしれないが、天板に配置されたVAIOロゴは、薄いピンク色に輝く。このような細かいデザインセンスが、オーナー心をくすぐるポイントだ

この薄さでありながら、本体右側には15 ピン VGA ビデオコネクタと有線LANポートが用意されている。また電源スイッチは、PCの状態を目視で判断できるようにLEDの色が変化する

またCPUの変更や大容量SSD、外付けとなる大容量バッテリーなどの仕様変更については、VAIO・OWNER・MADEモデルのみの対応となっているので、カスタムアップしたXを持ちたいという人は、VAIO・OWNER・MADEモデルを選択することをオススメする。

本体手前には、バッテリーランプ、ストレージのアクセスランプ、ワイヤレスの状態を示すLEDが並び、下部には、メモリースティック デュオスロットとSDメモリーカードスロットかが並ぶ

液晶上部にはMOTION EYE対応のWebカメラが用意され、映像チャットなどに利用できる

本体左側に電源ポート、USBポート2つ、オーディオジャックが並ぶ

裏面には、本体をチルトさせる「あし」が用意されているため、タイピング時の快適性向上に一役買っている。また、長時間使用を可能にするXバッテリーはこの浮いた部分にマウントする仕様になっている