Officeファイルのサイズが大きすぎる。重くてメールに添付しても、サーバから"Message size exceeds fixed maximum message size "などの返信が戻ってきて送信に失敗。時間が無いのに面倒くさい...そんなケースに遭遇したことはないだろうか? PowerPontで作成した資料や"力の入った"Excel、Wordファイルを頻繁にやりとりするビジネスマンなどは特にそういう悩みも多いだろう。
本稿で紹介する「FILEminimizer Office 」はスイスbalesio社が開発し、ラネクシーが販売するOfficeファイル最適化ソフト(図1)。Excel / Word / PowerPointで作成したファイルに貼り付けられた画像やオブジェクトを圧縮、書庫形式ファイルにせず元のファイルフォーマットを維持するため、ファイルを開く際に特別な解凍ソフトは不要で、最大98%の圧縮が可能になるという。もちろん、圧縮後は通常どおりに編集や保存も可能だ。zipやlzhといった圧縮とは異なり、Officeファイル自体を最大限に軽量化するソフトなのだ。
Officeファイルをすべて圧縮すると快適なPC環境が! |
またローカルドライブ上の、最適化可能なファイルをサイズや日付、各Officeファイルの拡張子(20種類)ごとに検索する機能、フォルダごとドラッグ&ドロップして多数のファイルを一気に最適化する機能、Excel / Word / PowerPoint / エクスプローラのメニューを拡張するアドイン機能、最適化後メール送信する機能を持つ。これらは、シンプルなユーザーインタフェースで簡単な操作で行えるものばかりだか、重いOfficeファイルでハードディスクが占領されているようなPCでは効果を思う存分発揮してくれる機能ばかりである。
価格はダウンロード版が4,800円。ライセンス販売にも対応しており企業単位や職場単位でのまとめての導入なども可能だ。大規模で大量のOfficeファイルを扱うような会社ではトラフィックの軽減にも一役買う。
対応OSはWindows 2000 / XP(32ビット版のみ) / Vista。対応するOfficeのバージョンは、PowerPoint / Word / Excel 2000,2002,2003,2007 / Outlook 2002,2003,2007。同社Webサイトでは12ファイルまでの最適化が可能なトライアル版も公開している。本稿では実際に「FILEminimizer Office」を使ってその機能を体験してみる。