「数式」に名前を付ける
Excelには数式に利用すると便利な関数がたくさん用意されていますが、関数名はすべて英数字でできています。数式の中で関数を複数使うこともありますし、式のままだと複雑でその意味を読み取るのが難しくても、式全体に名前を付けることによってその意味が明確になる効果は「定数」以上と言えるでしょう。「定数」と同じで、「数式」に名前を付けることは[新しい名前]ダイアログボックスを使わなければできません。手順は「定数」の場合と同じです。
- リボンを[数式]タブに切り替える
- [定義された名前]グループの中にある[名前の定義]コマンドをクリックする3.「新しい名前」ダイアログが開く
- 「参照範囲」欄の「=」以降を「数式」に書き換える(図10)
- 「名前」欄に「数式」に付けたい名前を入力する(図10)
- 「OK」ボタンを押す(図10)
名付けられた「数式」も「定数」と同じで、名前ボックスのリストには表示されません。「数式」リボンの[定義された名前]グループの中にある[数式で使用]コマンドをクリックすると、こちらのリスト中には「定数」と同じく「数式」の名前も表示されます。数式を利用したい場面でここから数式名を選ぶと、「=数式名」が入力されます(図11)。
図10 「今日」から「大晦日」までの日数を求める「数式」に「今年はあと何日」という名前を付けて、その意味を明確にする例です。「新しい名前」ダイアログの「参照範囲」欄の「=」以降を「DATE(2009,12,31)-TODAY()」に書き換え、「名前」欄に「今年はあと何日」と入力し、[OK]ボタンを押します |
図11 [数式で使用]コマンドのリストから数式名「今年はあと何日」を選んで、C1セルに入力した例です。今日(原稿執筆時点の2009/06/23)から2009/12/31までの日数191が表示されています |