キーボードまわり
キーボードは、キートップの間が空いたセパレートタイプである。ストロークも十分あり、軽いクリック感がある。押し心地は悪くはない。ただ、配列として右側下のカーソルキーのあたり、逆スラッシュキー(カナの「ろ」)があるあたりに少し無理が感じられる。なぜか「/」キーが少し大きく、「ろ」キーが小さい。また、右側のシフトキーがカーソルキーの右側に来ていて、遠く、幅も狭い。そのほか、バックスペース左側の「\」キーも小さい。シフトキーはカーソルキーを凸型に配置するためにしかたないとしても、「/」と「ろ」の部分には、解せないものがある。コストを掛けずに英語キーボードをJIS配列にするためなのだろうが、配列的には窮屈で、人によっては打鍵間違いが出やすい可能性がある。せめて、カーソルキー横の2つは、同じサイズにしてほしいところだ。程度としては、マシなほうだが、国産機種では、もう少しまともな配列のものもあることを考えると、改善の余地を感じる。
充電やディスクアクセスのインジケータ類は、キーボードとヒンジの間にあり、視認性はよい。また、天板側にも、充電と電源状態を表す2つのLEDが配置されているので、液晶を閉じていても充電状態や、本体がサスペンドモードにあるかどうかは簡単に判別できる。
ここには、電源ボタン(右側)と、動作モードを切り替えるボタンがある。動作モードは3種類。「Power Saving」、「Auto High Performance」、「Super Performance」である。ボタンを押すと、モードが画面に表示され、通知領域にある「Eee Super Hybrid Engine」のアイコンが切り替わる。XPのバッテリ動作モードは、わかりにくいため、こうしたユーティリティはあるほうが便利だ。なお、動作モードは、このボタンだけでなく、FNキー+スペースでも切り替わる。
液晶が10インチで、額縁部分も小さくないので、本体奥行きは、8インチクラスのマシンより長く、そのため、タッチパッドも、ボタンを手前に配置できる。やはり、パッドの左右にボタンを配置している機種よりは格段につかいやすいが、ボタンとパッドの間に空きがなく、ボタンを押そうとして、指が一部パッドに触れてしまうことがあった。少し間隔を開けるなりの工夫は欲しいところ。ノウハウ的には、ボタン手前の筐体部分にボタンを押す親指の端を掛けるような感じで使うと、パッド側に指がはみ出さない(もっとも、指の大きさなどにもよるのだろうが)。