やや望遠気味な光学系は接写にも強い
特殊低分散レンズ、非球面レンズを採用した光学系は、解像感も高く色収差も抑えられている。また、高屈折率レンズの採用で光学ユニットが小型化され、コンパクトボディを維持しながらも光学12倍ズームを実現している。
動画撮影時(16:9)の焦点距離は35mm換算で43-516mmと、広角側がやや弱い。逆に考えると、運動会や発表会など望遠撮影で真価を発揮する仕様なのかもしれない。広角側をフォローするために、別売アクセサリーのワイドコンバージョンレンズ「VCL-HGA07」や、ワイドエンドコンバージョンレンズ「VCL-HGE07A」を積極的に活用したい。
【焦点距離】 |
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[ワイド端] |
[テレ端] |
[デジタルズーム24倍] |
[デジタルズーム150倍] |
デジカメのワイドレンズに慣れてしまっているからか、引き足りなさを感じてしまう。子どもを撮る際など被写体が人物の場合、一歩下がって撮影する感じだ。その代わり、望遠側はこのカメラサイズとしては強い。また、150倍のデジタルズームはさすがに画面が荒れてしまうが、24倍なら常用できそうだ |
今回のテスト撮影で驚いたのは、接写の性能が非常に高いことだ。通常、これほどまで被写体に近寄ることはあまりないが、ネーチャー用途でも十分に使える性能を持っているといえる。