今回のCOMPUTEXでは1.8型で容量256GBの製品を出展するメーカーがいくつかあった。1.8型SSDはまだ流通量が少なく、コスト面でも2.5型には敵わないところがある。しかし、PhotpFastのように比較的1.8型に積極的なメーカーも登場しはじめている。第1世代のSSD搭載ノートの場合、そろそろ容量的につらくなる時期でもあり、流通の活性化を期待したい。

KingMaxがエンジニアリングサンプルを提供している256GBの1.8型(マイクロSATA)SSD

さらに小さなSSDでは、PhotoFastの「G-Monster MINI SATA SSD」やInnoDiskの「nanoSSD」など、組み込み向けの製品をいくつか発見できた。これらはマザーボード上のSATAインタフェースに直接接続するもので、そうしたマザーボードに採用されているという固定用のツメも搭載している。なお、通常のSATAコネクタでは電源供給ができないため、別途側面に電源ケーブル用のコネクタも備えている。

InnoDiskの「nanoSSD」。マザーボードのSATAインタフェースに直付けするタイプ。リードは160MB/sec、ライトは140MB/secで、容量はSLCで最大64GB、MLCで最大128GB。ECCやAESによる暗号化も利用できるとのこと

PhotoFastの「G-Monster MINI SATA SSD」も同様の製品。リードが100MB/sec、ライトが70MB/secで、容量はSLC版で2~32GB、MLC版で4~64GB

ところで、一般的な2.5型SSDでは転送速度の頭打ち感が出てきている。現在のSATA IIでは転送速度が3Gbps止まりであるためだ。ハイエンド向けをうたう製品では多くの製品でリード230MB/sec、ライト200MB/secあたりを実現している。状況を打破するためにはSATA IIの登場を待たねばならないだろう。